劇場公開日 2007年12月1日

「楽しい押入れ生活。」椿三十郎 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5楽しい押入れ生活。

2007年12月10日

笑える

楽しい

単純

「世界の黒澤&三船」版と比べられて(爆)
いろいろと物議を醸している本作のようですが、、、^^;
私の感想は、観る前から
「だって森田芳光版でしょ。別にいいじゃない。」でした。
とくに比べるシロモノではないと思いますし(失礼?)
彼は彼。世界は世界。結果として楽しかったですよ~。

でも、その理由は一目瞭然。
…だって脚本が同じなんですもん!^m^
面白いハナシは、誰がどういじくったって~面白い!!
いまオリジナルで(例えばハリウッドの西部劇とかで)
こんなオリジナルが書けるでしょうか。ムリですよねぇ。
脚本が、どれだけモノをいうかのいい例だと思いました。

別に時代劇に限らないんだけど、昔の映画には
独特のリズム感があります。まったりしてるのに痛快!!
今作にはそのリズム感(これは演出になるけど^^;)が
確かに足りなかった気はしますが、それでも良かったな。
久々にこういうのが観れて、私は大満足であります。

で、織田三十郎なんですが、、、
三船三十郎と比べて?華奢で色男で俗っぽい感じです。
でもあくまで現代版ですから。(爆)悪くもなかったです。
今どき三船を演じられる俳優はいないと思いますし^^;
多分あの勢いですと、現代の花は散ってしまいますからx
仮面ライダーの一号と現在とを比べても、キャラ設定には
それなりの変遷があって、、、(例えが悪いかしら^^;)
まぁ彼は彼なりに、かなーり三船を意識してたようには
感じられましたね。どちらにせよ、俺はスター男優だ。
という自負では、彼らは一致していると思われます。

トヨエツの室戸も、松ケンの井坂も、三極悪人も?(爆)
みんな面白かったですけれど、やっぱりこのヒト!?
押入れ侍・木村の佐々木蔵之介でしょうかね~イイ味だ。
睦田一家のねっとりとした佇まいも、かなりの高得点♪

いかにも平和な御家描写と、斬り合いの凄まじさの対比が
今作のメインのような気がするんですが、
バッサバッサと血しぶきをあげて20人を斬りまくる殺陣と、
ラストの対決における緊張感、黒澤と森田の大きな違いを
演出の中に観てとれて、かえって面白いかもしれません。
やっぱりリメイクを観ると、オリジナルが観たくなるー!!

というわけで、三船ブームの再来かしら。

(娘の美佳さんも売れてるしねぇ、、夫ジョージとともに。^m^)

コメントする
ハチコ