「ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン、ジェイソン・ベイトマン・・・マンで揃えてきた。」マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン、ジェイソン・ベイトマン・・・マンで揃えてきた。
タイトルを覚えたつもりだったのに、またしてもチケット売り場でやってしまいました・・・「マグノリアおじさん、1枚」と。予告編をチェックすると懐かしいパイロットの曲が流れたものだから焦っていたためかもしれません。バンド名がパイロットといっても、曲タイトルは万年筆ではなく、「マジック」です。
残念なことに、その「マジック」が聴けないばかりか、ストーリーも何を訴えたいのかわからないような内容だったのです。さすがに魔法を使えるマゴリアムおじさんが主人公ですから、ファンタジーなのはわかるのですが、243歳という高齢であることや“消える”ことの意味を簡単に受け入れることについていけませんでした。でも魔法は信じたい・・・
本当はモリー・マホーニー(ナタリー・ポートマン)やエリック少年(ザック・ミルズ)の成長物語を中心にしたかったんでしょうけど、それが伝わってきません。最初の章では“stuck”という言葉で引っかかったエリックの帽子とモリーの行き詰まりをかけていたので、期待していたんです。それでもなんとか“友達を作ること”と“ピアノのスランプ脱出”は解決したように見えたけど、結局は“魔法を信じること”とか“店を存続させること”がメインだったようです。
おもちゃの世界も悪くありません。懐かしいおもちゃも登場するし、ソックモンキーというぬいぐるみが可愛くて、ミュータント(ベイトマン)を引きとめるところなんてウルっときちゃいました。それにナタリー・ポートマンの魅力には胸キュンです。涙をためて“I love you”とささやかれ、その上ハグされてしまったら卒倒ものですよ・・・彼女のファンなら必見です。
その胸キュンなポートマンとソックモンキー以外では感情を揺さぶられないし、眠くなることもあるかもしれません。できるなら字幕版がおすすめ。眠気を克服するためには、使われてる英語を楽しむことしかないような。
モーティマーという謎のシマウマが登場するのですが、白黒の世界になってしまうのはもしかするとこいつが原因か?
【2008年2月映画館にて】