魍魎の匣のレビュー・感想・評価
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ロケ場所と役者
セットではなく実際の中国の街と建物と郊外の風景を使うのは戦時中は日本だったからそれはそれで問題無しとしたのか。また大谷石の採石場、東京の地下ダムといい見え見えの場所も億面もなくつかってる・・様に今となっては見える。
制作年代もあり役者も大物が若々しく新鮮だし、それぞれの面で今にして思えばコストも新鮮さも上手く使った映画だったと。
ストーリー核心部分の科学的綻びは娯楽の圧で掻き消す頑張りの日本映画ですね。
原作もよく、出演者も豪華なのに…
若き堤真一、椎名桔平、阿部寛、黒木瞳、柄本明、宮藤官九郎と名高る俳優陣が出演する京極夏彦ミステリ―と言えば、否が応でも期待値は高まる。これだけの出演者は、今では大河ドラマでしかお目にかかれないだろう。
また、撮影地も戦後の荒涼とした日本を描くために、中国でのロケを敢行して、角川映画の意気込みを感じる作品。但し、戦後日本を描くのに中国…?と思える違和感がある映像ではあった。
内容も、謎の美少女バラバラ殺人事件を、怪しげなカルト宗教や戦時中の人体実験とを絡めて展開していくわけであるから、かなりグロさもあるサスペンスと思いきや、今ひとつインパクトは感じなかった。確かに両手足を奪われた少女や不気味な研究所など、ミステリアスな雰囲気を醸し出す映像づくりも頑張っていはいたが、当時の日本映画の映像の限界を感じた。
また、物語が前後して展開する映像づくりをしているため、なかなかストーリーに入り込めなかった。「そこが、そこに結びつく」というのが、後になって分かる為、観る者が置いていかれるような感覚で、「なぜ?、何で?」が飛び交っていた。最後には回収されるのだが、もう少しストーリー展開はシンプルにして、ミステリーの謎に焦点化した方が楽しめたように思う。
監督の原田眞人も、最近では人間臭さが漂う安定感の作品を手掛けており、現在の原田監督の礎を築いた作品なのかもしれない。実際、本作の出演者は、その後の原田作品にも数多く出演しており、常に主役を張れる俳優としてスクリーンに映し出されている。
原作はシリーズ最高傑作/ケッサクだと思っているので、この映画版はうーん
劇場公開時鑑賞。
キャスト陣はなかなかのハマり具合なんだけど。やっぱり映画化は無理な案件だった。姑獲鳥も観てそんなのわかりきってることだったのに、それでも観にいっちゃう。アタイ、クヤチイ。
戦時中、日本軍はゾンビ兵計画を企てていた?
シネコンのグッズコーナーに京極夏彦の原作本があった。ぶ、分厚い!文庫本で千円超えですか・・・これを2時間余にまとめるのは大変なんだろうな、と思いながら、京極堂シリーズ映画化第2弾を鑑賞。原作はもちろん未読(というか、京極夏彦作品をひとつも読んでない)のため、思い入れがない分、存分に楽しめました。
実相寺昭雄監督による映画化第1弾『姑獲鳥の夏』では映像が斜めになっていたおかげで三半規管に異常をきたしましたが、原田眞人監督による今作はそうしたギミックもなく、むしろ中国ロケなどで普通の映画のように金をかけた部分に酔いしれてしまいます。1952年の日本を表現するには中国か~などと、エンドロールを見てビックリしました。CGだとか大がかりなセットではなく・・・発想の転換ってのはこうやって活かすものなのですね。もちろん美馬坂研究所の外観でCGを使い、内部は大がかりなセットでしたが、このバランスもなかなかのもの。
ストーリーとしては、観客に推理する暇を与えないほど、いささか急展開すぎる箇所もあるものの、猟奇性を損なわずに緊張感を与えてくれました。映画女優(黒木瞳)の娘加菜子はどうなるのか、頼子(谷村美月)はクドカンに連れ去られてどうなったのか?などと、隠れ美月ファンとしてはハラハラドキドキ・・・。新興宗教“深秘御筥教”を取材し、祝詞を丸暗記するほどの才女ぶりを発揮した中禅寺敦子(田中麗奈)は狙われる美少女には含まれないのか?などと余計な心配までしてしまいます・・・やはり10代の娘じゃなきゃダメなのか・・・
京極堂の堤真一、榎木津の阿部寛、関口の椎名桔平の3人が息も合っていて、とても楽しそうでした。だけど、誰が主役なのかさっぱりわかりません。もしかすると木場刑事(宮迫博之)が主役だったのか。その木場が観ていた映画も面白かったし、『第三の男』にこだわってるところも良かった。事件が解決(?)した後に関口が書いた『めまい』はさすがにヒッチコックとは関係ないだろうけど、思わぬところで『ジョニーは戦場へ行った』へのオマージュが・・・(違うと思う)・・・
【2007年12月映画館にて】
田中麗奈と昭和初期のマッチング具合が凄い
探偵の榎木津と小説家の関口は別々の事件を追う内に箱のような形をした研究所の存在に行きつき…。
シリーズ2作目。やはり枕みたいな長さの小説の実写化には無理があるようで終盤が盛り上がるようで盛り上がらない。ただ田中麗奈の昭和初期とのマッチング具合がとても魅力的でした。
なんかよくわからない。予告編、怖い
本当によく分からなかった。
予告編では分かりやすいと思ったのに。
キャストもいいのに。
舞台設定とかキャストとか多すぎだと思う。
予告編のように見たかった。
うーん
やはり原作ファンとしては、頭の中に描く登場人物のキャラクターが、マッチしないと終始違和感を感じつづけるのではないか。木場には、宮迫よりも阿部寛では?榎木津はもっと線が細くて、美形なイメージ。役者の体格、風貌、演技で発する言葉の意味合いも変わってしまう。最後の「ほう」もしっくりこなかった。
堤真一、マギー、東京事変に星1.5
難しい
原作を読んだことがないためか、最後まで理解出来ない部分がたくさんあった。台詞の数、情報量も多過ぎてついていけない…
作品を通しての雰囲気は良かった。背筋ぞわっ。ホラーが苦手な私でも、怖いところと同じくらい笑えるところもあったから大丈夫だった。
豪華な役者さん達ですごかった。
原作読んでちゃんと理解したいな。
電車の中吊り広告する映画なのか
山手線などで、結構、中吊り広告を出していたので気になっていました
キャストは、えらい豪華なんですが・・・・・
なんでしょうね~
正直、
ツマラナカッタデス
なんか、ミステリーなんですかね~ サイコなんですかね~
ちっともはっきりしないし、
みんな、なんとなく超能力者か!って感じも、おじさんの好みには
あいませんでした
「明」と「暗」の綱引きに力の差がありすぎる
まず、サウンドの広がりに「おっ!」。邦画の音響(5.1ch)もだいぶこなれてきた。
中盤までなかなか出てこない堤真一がいい。漂々としながらも謎のチカラを秘めた中禅寺を好演している。少しクダけた感じの音楽もその雰囲気をよく出していた。榎木津役の阿部寛、関口役の椎名桔平も巧い。猟奇事件の謎解きが大筋なのだが、その解明側にあたるいわば「明」の3人は申し分なし! あとは「暗」にあたる3人(黒木瞳ほか)が「明」の3人をどれだけ引きずり込むかだが、結果が初めから判っている綱引きを見ているようで、残念ながら物足りない。
ハコがあると、つい中を詮索したり覗いてみたくなる人間の本能をくすぐる題材は面白い。
最近では珍しくなったオールスター・キャスト。昔はお正月映画といえば、東映、松竹、東宝、大映、日活の各社がこぞって看板スター総出のお祭り作品を作ってましたね。次から次と人気スターが顔見世状態。ストーリーなんかどうでもいい!(笑) それに比べたら本作は内容がある。
モウリョウ
有名俳優沢山出てるんだけどなぁ~
テンポがはいいんですけど・・・
そのテンポの良さがクライマックスの高揚感を感じられなかったので
かなり消化不良でした~
残念な感じっす・・・。
つまらないわけじゃないけど
特に面白かった~って感じはしなかったなぁ~・・・
堤真一、阿部寛、椎名桔平の3人のお芝居は
見てて面白かったです☆
ちょっとわくわくしました♪
ちょっと…ダラダラ?
前作に比べると断然良いと思いますね。
ただ…やっぱり映画って2時間を越えると私はダラダラしてるって思うんです。
まぁ、必要だから2時間以上上映してるんだろうけど…
宮迫さんってこの映画に必要な人物かな?とか…
まぁ、次回作も見ると思います。
黒木さんは…相変わらず話し方がベタベタして嫌いな女優さんでした。
独特の世界観が心地よい。
昭和の古めかしい雰囲気と、日本語の奥深い流暢な台詞が素晴らしいサスペンス映画。
オカルト的な迷信や、科学をうまい具合に混ぜて、独特のミステリーを作り出す。そして、コミカルで凄みの効いた登場人物たちが凛々しく物語を作っていく様子はダイナミックで見ごたえがすごい。
日本を代表する俳優たちが、一つの面白い世界を作り出している。とくに堤真一 、阿部寛、椎名桔平の3人の台詞まわしは絶妙でコミカル。この映画の持つ「言葉」の面白さを見事に掲げている。
グロテスクな表現もあるが、素晴らしい日本映画。原作が読みたくなった。オススメ。
前作のほうが…
あの分厚い原作本を2時間強にまとめるという無理なことをがんばってやったものだとは思いますけど、監督が変わったせいか、前作の妖しげな雰囲気は皆無に。
別に上海ロケとか豪華なセット撮影とかしなくたって、演出次第で世界は作れるというのが前作だったと思いますが。今回はなにやらわかりづらい上に長くて(それは最初に書いたように原作が異様に長いので、ある程度はしょうがないですけど)、引き込まれるものがあまりありませんでした。残念。3作目以降もやるのでしょうか?
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