「漢字が出てこん~!」魍魎の匣 mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
漢字が出てこん~!
“匣”って漢字が~(^^;!京極夏彦原作の人気小説、“京極堂(百鬼夜行)シリーズ”の映画化第2弾。前作「姑獲鳥の夏」(←コレも出ないよ!)も見てないし、原作も読んでません。こんな吾輩でも楽しむ事が出来たのでしょうか??
『まあ、何と台詞の多い映画!』ってのが、観終った後の1発目の感想でございました。でも、決して悪い意味ではなく、非常に楽しめました。濃密な脚本とエキゾチックな映像(上海ロケを敢行!)。そして何よりも、芸達者が集ったキャスティング!その俳優陣が、とにかくとっても楽しそう!嬉々として演技をしているのが、もお観ていてダイレクトに伝わってきました。誰もミスキャストが無い!と思える(原作読んでませんが…)中で、特に柄本明サン演じる“マッドサイエンティスト”が、吾輩的には“超”が付くほど『嬉しかったです(←文法的にはオカシイですよね…でも、わかって(^^;)!』話としては、結構耽美でグロテスクなんですけど、それをあまり感じさせない猛烈なテンポで、濃厚なんですけどそんなに長くも感じませんでした。常にスクリーンから目が離せない展開で、心地良い2時間13分でございました。原作は、まだまだ続く(現在9巻まで刊行済み)ようですが、コレは映画の方も、引き続きこのキャスティングで続けていってほしいですね。
この映画の宣伝チラシに、『映画界を代表する6人の超強力キャストが集結…』と書かれておりましたが、主要キャスト6人って、堤 真一・阿部 寛・椎名桔平・宮迫博之・田中麗奈・黒木 瞳…??『宮迫は違うやろ~!!』いや、彼の演技を否定する訳ではないですが、『映画界を代表する…』ってのはチョットね~。違うでしょ(^^;?