「これでいいのか?アメリカ人。」大いなる陰謀 旅人さんの映画レビュー(感想・評価)
これでいいのか?アメリカ人。
支持率低迷のため戦争をけしかけるアメリカ政府とそれに従うしかないアメリカ軍。主張を持たないジャーナリズム。無気力な若者たち。
アメリカが抱える問題を露骨に問題提起している。
まず、『大いなる陰謀』というタイトルはどうしたものか。
”陰謀”というのはアーヴィング(トム・クルーズ)側からの一方的なもので、この映画の主意ではない。
どちらかというと「これでいいのか、アメリカ人!?」といった問題を提起する内容で、結論など全くない映画である。
そこには、湾岸戦争でのアメリカの失敗を認めつつも間違いはなかったと言い張り、再び同じような過ちを押し切る政府と、それを攻めきれないジャーナリストがいる。
そこには、戦争に何があるのかを探し求めた男達がいる。
そこには、目的を失った無気力な若者がいる。
狂い始めたアメリカに”みんな、もう一度よく考えてみてくれ”と、投げかけて終わってしまうが、これはこれでいいと思う。
ただ、娯楽作品として見ると全然つまらない。。
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