ロシアン・ドールズのレビュー・感想・評価
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フランス男の恋の衝動
テレビ脚本家グザヴィエを主人公に、フランス、イギリス、ロシアと舞台を移しながら描く男と女の恋の悩み。本命に出会うまでの苦労をマトリョーシカに見立てたタイトル。力まず飾らず、フランス男の恋の衝動を描いたそれなりの親しみ易さはあるが、取り立てて良いところが見つからない。前作は未見。
青い鳥はいつも近くにいるか?
前作から5年。凄く綺麗だと思っていた女優さんの劣化が急激過ぎて、びっくり。
逆にあんまり……。と、思っていた女優さんが、むっちゃ可愛くなっているという不思議。というか、そういうのリアル。
本作の出会いが、3作目に繋がる重要なエピソードだと思われます。そして1より断然良いです。ストーリー&音楽!
あ、多分、私が共同生活がダメだから1は楽しめないのかも。しかしロシアン・ドールズって(笑)
女の子を、ロシアンドールみたいにころころ変えた結果、大事な人は傍にいる的な?
近くにいる青い鳥、みっけた!みたいな。
ありがちな着地点ですね。
ほんと、もう主人公のロマンが、本当に本当にダメな男で(前作同様)!!
でも可愛い!女子が惹かれるのが分かる気がする。
その可愛くなってたケリー・ラリーって、若い頃のダイアン・キートンに似てる。喋り方、笑った時の口元とか特に。
登場人物全員が愛らしい!
トトゥさんを除いては(笑)
彷徨う若者たち
セドリック・クラピッシュ監督の「スパニッシュ・アパートメント」の続編という設定だが、別に前作を観ていなくても映画の中に入っていける。バルセロナへの留学の後、物書きになってそこそこ売れている主人公グザビエの10年後の話。
一言でいうと、どうしようもない男になっていた。女にだらしがない。自分にとっての理想の女を求めて、出会う女ごとに寝ることを繰り返す。
いつかどこかで理想の相手と出会うはずもないことは、グザビエは実のところ分かっている。それは、自分の母親に彼女の年齢を理由に高望みをしないように諭していることからも、うかがい知ることができるのだ。
彼にとって、というか現代の若者にとって問題なのは、ありもしない理想なのは分かっていても、それを探し求める人生以外に生き方を知らないことなのだ。
前作に引き続き世間知らずの馬鹿として描かれるウィリアムはロシアのバレリーナを見初めて、1年間のロシア語学習を経てサンクトペテルブルグまで会いにいく。傍から見れば衝動的、短絡的と思われる彼の行動だが、本人はこれを運命の出会いと思い定めている。ウィリアムのように思い込みの激しい性格であればこそこのような人生の選択もできるのだが、今の若者にとってはこの思い込みこそが幸せの鍵となる。しかし、この思い込みもふとした瞬間に覚めることがある。選び取ったもの以外にも様々な可能性があったかもしれない。そのことに誰もが気付かずにはいられない。ウィリアムのような単純な男ですら、他の可能性を全て捨てて、今自分が決めたロシア人との結婚に突き進むことには大きなエネルギーを必要とするのだ。
酔ったウィリアムのそうした心情を理解しているグザビエの優しさが、揺れる船内のラストシーンでとても強い印象を残している。
スパニッシュアパートメント続編
スパニッシュアパートメントファン待望の続編。大人になった主人公たちのその後が描かれている。舞台は主にフランス、イギリス、ロシア。国境、性別、人種を超えた大人の青春ストーリー。各国を代表する俳優に成長した主人公たちの演技にも注目。
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