劇場公開日 2006年4月8日

風のファイターのレビュー・感想・評価

全1件を表示

3.0大山倍達をモデルにした韓国アクション映画

2019年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 1939年の日本統治下の京城から1942年の下関へ移る。航空学校に入るため朝鮮からやってきたチェ・ペダル=崔倍達。挑戦人であるというだけで「池袋の小便漏らし」などとやじられ、迫害を受ける少年ペダル。警察、ヤクザ、米兵と、何かと敵が多い戦後混乱期の日本。それでも女性を助けるヒーロー(モウコと言ってた)として活躍する。

 有名な山籠りの修行。眉毛をそり落とすシーンもあったけど、そり落とし後の顔のアップがなかったのが残念。そして宮本武蔵の再来と言われる道場破り。もう浮浪者なのか格闘家なのかわからないくらいの風貌だ。人気が出てしまったために、街中で刺されてしまったり、その傷が回復しないまま龍馬という男の果し合いを受けてしまったり・・・しかし、こいつは日本刀で戦うんだから、ちょっと反則!捨て身技だったとはいえ相手を殺してしまった。闘うのはもういやだと嘆くペダル。。。

 日本が描いた『空手バカ一代』と韓国人が描いた本作。人間の苦悩、心の奥底まで迫ったこの映画は単なるヒーロー像ではない。殴られ、負けるのが怖い・・・しかし、常に強者を求めてしまう格闘家。ラストに牛と闘うシーンもあるが、ここだけは本人の映像を使ってもよかったのではないか・・

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy