「うぉぉぉぉ、おっもしれぇぇぇ!」悪魔の植物人間 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5うぉぉぉぉ、おっもしれぇぇぇ!

2021年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なんじゃ、こりゃ!めちゃくちゃ面白い。
シネマートさんの企画。チープな雰囲気満載のチラシを見て鑑賞候補から外していましたが、
某レビュアーさんのオススメもあり鑑賞です。
いやー、オススメに従って後悔なしっ。ですっ!

オープニングからなんとまぁ、禍々しい。
そりゃ、昔、理科の時間に見た記憶はありますよ、こーいうの、視聴覚室で。
けど、気持ち悪い。植物気持ち悪りぃ!ってなった僕は、きっと、もう監督の術中。

本作、シネマートさんの犯罪者企画のうちの一本なんですが、犯罪者にスポットライトが当たるというよりも、作品全体から伝わる異形の悲哀。異形、異種を作ろうとする犯罪者に、異形ゆえの重荷を背負った人々の対比が素晴らしいです。

本作製作時はこの異形の方々を好奇の目で捉えていただけかもしれませんが、時代は流れ見る側の感覚も変わりました。異形だから・・・・異質だから・・・・って本質を見極めない線引きは卒業しています。

本作観ながら頭に流れたのは、グレイテスト・ショーマン。
だから、お話のまとめかたを観ると多分作者はリベンジ色を出しているのでしょうが、僕の脳内では♪this is me(笑)が大音響で流れてました。

まさに、俺たちはお前たちのような獣じゃない、人間なんだ!私なんだ!と。高らかに歌い上げているように見えました。・・・あくまで僕の脳内では・・・の話です。

確かにチープさは拭えません。冷静に見たら、おーい!とつっこみたくなる荒唐無稽の描写ですよ。あれもこれも。でも、僕はオープニングで心を鷲に掴まれてますから、ゆるぎません。
なるほど、、、それはロジカルなアプローチ、、、ありうる!と。

あぁ、博士の手にかかった連中はさしづめ、改造されつつもショッカーに立ち向かった本郷猛。
ショッカーに立ち向かう姿は涙を禁じ得ない!のです!

しかし、しかし。。。そしてラスト、あぁぁぁぁぁぁなラスト。
願います、心から願います。どなたか、続編を作ってください。
または、リメイクをしてください。頼みます。

この物語、すげーぞ!面白い!

バリカタ