「ベンチャーズの「ウォーク・ドント・ラン」が聴けるかと思っていたら・・・」歩け走るな! kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ベンチャーズの「ウォーク・ドント・ラン」が聴けるかと思っていたら・・・
最初に見たのが中学生の頃だったのですが、陸上部の友人が全国大会まで勝ち上がったこともあり、なぜだか競歩に興味を持っていた。また、中学生の頃って何かとエレキサウンドに憧れ、ベンチャーズをこぞってコピーしていたものだ。だから、この映画も当然・・・と思ってたら、全く登場しない!しかも音楽はクインシー・ジョーンズだよ!内容はコメディだよ!てな感じで呆気にとられた40数年前。今見て、また同じ感覚を味わった・・・記憶力ねぇな。
ケイリー・グラントは俺の頭の中ではグレゴリー・ペッグとごっちゃになっているので、冒頭のコメディパターンから、こんなに強引でがさつなおっさんなのか?!と驚いてしまいます。いやはや見知らぬ若い女性の家に強引に泊まっちゃダメでしょ。などと思っていたら、さらに上を行く若いオリンピック選手が現れた。スティーブ・デイビス。俳優名を調べてみると・・・
ジム・ハットン‼
ジム・ハットン、ロンドンにこの名前がどれだけあると思ってんだ?いや、それは『ボヘミアン・ラプソディ』の台詞です(多分)。
そんな男二人と女二人のラブコメディになるわけですが、どうも展開が強引男二人によって紡がれていく不可思議なもの。不可思議といえば、当時の東京の銭湯って、女性が体を洗ってくれる?いや、それって、スタッフが何か勘違いして特殊公衆浴場に下見に行ってしまったのでは?と疑問に思う。
そういや、洋風の階段のある和風アパートも所々不思議なものがある。アパートとその周辺だけはスタジオ内のセットなのだろうけど、ハリウッドで作ったんだろうなぁ。それでも変な日本描写が多いB級作品よりはまし。日本語もまともだし、おばちゃんも親切だし。
しかし肝心のストーリーが強引な同居生活からスパイ疑惑や偽装結婚など、とんでもない方向に進むし、新聞記者が競歩に参加してるのも不自然。まぁ、神父と証人と指輪があれば結婚できるんだし、バツイチにならないからいいのか・・・