ある子供のレビュー・感想・評価
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ジミーはどこよ!
過去に、レンタルで観ました💿
犯罪で生計を立てているブリュノと、ソニアの間にある日子どもが生まれます。
ソニアは喜びますが、未熟なブリュノは子どもを売ってしまい…。
ブリュノを演じたジェレミー・レニエのクズっぷりと、ソニアを演じたデボラ・フランソワの対比が良かったですね🙂
ブリュノは子どもを取り戻すもののボコボコにされたり、つるんでた少年を置いてけぼりにしたりしますが…。
最後に取った彼の行動、そして会いに来たソニア…ラストシーンは不器用ながらも希望を感じます🙂
確かデボラ・フランソワのデビュー作だったと思いますが、堂々とした演技に繊細な表情は非常に良かったですね😀
私はわりと好きな映画です🎬
音楽がない映画
タイトルはブリュノの事を指してたのだとラストで気付いた、まだ子供なのに父親になったある子供。
まさか自分の子供を売るなんて考えてもなかったソニアの我が子を守ろうとする姿がすごくよかった
考えたらわかる事なのにお金の事しか頭にない
明日を生きるのに必死で周りが見えてない
自分の醜い姿すら見えてないんだろうな
一度目の逮捕されそうな時に自分を守る為なら彼女を犠牲にもする、言葉は全て嘘だらけなブリュノだったけど二度目は自らスティーブの所に行って自首した
彼を変えたのはやっぱりソニアとジミーの存在。
今まで責任や善悪について考えた事などなかったであろうブリュノがソニアと面会して、会いに来てくれて話してくれて優しくしてくれて手を握れてきちんと心から後悔出来たブリュノはきっと更生できると信じてます。
ここまで音楽に頼らない映画は初めてで驚きました。
お前か!
地上波のキネマ麹町で鑑賞。
子供を抱えたソニアが父親であふブリュノを捜すシーンから始まる。ソニアもブリュノも危なっかしい。子供をほったらかしにして、二人でじゃれあってる。
そんな中、ブリュノが子供のジミーを思いつきのように売ってしまう。ソニアはショックで倒れ、ブリュノは子供を連れ戻すが、その損失の補填のために、ひったくりをするが、警察に捕まってしまう。
ソニアから見放され、行き場所もお金も何も無くなって、初めて自分の無責任さに気付くブリュノ。
最初は、ブリュノに売られたジミーの悲しい人生の物語かと思いきや、途中からタイトルにある子供はブリュノの事であると気付く。子供が子供を作ってしまうのは悲劇だ。
“ある子供”に責任感が芽生えた時。
「草食男子」が流行っている(?)現在、本作の主人公はまさに「草食男子」の典型だ。「草食男子」の大きな特徴は、“物欲の無さ”と“優しさ”だ。定職に付かず自分より年下の少年たちと盗みを働いてその日暮らしをしているのは、基本物に欲がないからだ。欲望の無さは野心の無さ。大金を掴みたいとか、いい女と寝たいとか、小さな欲望すら無いから、こんな現状から抜け出そうとも思わない。だが彼はとても優しい。盗みは働いても人を傷つけることはしない。自分の子供を産んだ若い恋人に、ペアのジャケットを買ってやる。「認知してね」と言われると「いいよ」と言う。そう、彼は人から物を頼まれると断らない。そこには“優しさ”以上に“無知”という最も厄介な要因があるのだが・・・。タイトルの『ある子供』とは生まれた赤ん坊ではなく、彼自身のことを指している。彼はお金のために自分の子供を売るという非人道的な行為をしてしまうが、それは悪人だからとか、無責任だからとかいうのとは全く違う。もし彼が悪人であり、無責任な男なら、妻と子供を捨てさっさと姿を消すだろう。無責任というのは責任を取ることを拒むこと、つまり責任を取る重大さを知っているということ。しかし彼の場合は父親になるという責任を全く知らず、子供は彼にとって犬や猫と一緒なのだ。20歳の男のこの未熟さを一方的に責めることはできない。彼の周囲にそれを教えてくれる人も、それ経験する機会も無かったのだから。男性の場合、自らがお腹を痛めて子供を産むわけではないので、父親の自覚が無いのはなおさらだ。それに比べ、18歳の彼女には早くも母親の自覚が生まれている。彼から子供を売ったと伝えられた時の絶望。思わず気を失う彼女を見て、彼も徐々に事の重大さに気付き始める。あわてて子供を取り戻す彼は、やはり優しい人間なのだ。代償として大金が必要になり追い詰められた彼は、ひったくり(ここでも強盗などの大きな罪を犯さないところが草食男子たるゆえん)をしたため、相棒の少年が補導されてしまう。少年を助けるため、自首する彼は、やはり優しい人間なのだ。この一連の事件から、彼の中に芽生える責任感と自責の念。面会に来た彼女の前で号泣する彼に、未来はあると信じたい・・・。
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