美しき諍い女のレビュー・感想・評価
全3件を表示
興味深いテーマ
ジャック・リベット監督 1991/フランス
スローで長い作品。バルザックの原作だった。あとで読んでみたところ、原作にヒントを得て作ったという感じだ。
[描く]、[描かれる]。それが、凄い緊張関係を持って行われる。熱意の結果に産み出された作品は、モデルの人生を変えてしまうほどの力を持つ。(これが真の私?と、ショックをうける、ということか?…) それができるのは、突出した才能のある芸術家に限ったこと。また産み出された作品は多くの人は理解しないし、必要ともしない。だから世に出さなくてよい。
ということらしい。
理屈はともかく、このようなことが現実的なのかどうか、絵を描かないわたしにはわからないが、面白さはあった。
マリアンヌは仮面をかぶることをやめた。人生を仕切り直す旅に出る。彼女の人生は変わったらしい。おすましして無表情で、この子何を考えてるの?という印象だったが、自分らしさがなかったらしい。
それにしても、最後に皆に見せたどうでもよい絵は、「本物はエグくて見せられないからこれで我慢せよ」的な代替品だろうが、いくら映画とはいえ、人をバカにしてないか?
そして、やはりちょっと長すぎる(・_・;)
パンドラの箱
一つひとつのセリフに無駄がないので約4時間気合いを入れて観る。とても見応えがあるので各人得るものがあると思います。
仕上がった絵は老画家とモデルにとってはパンドラの箱です。さっさと封印しますが、画商のために「まあ、こんなもんだろな」的な絵を書いて披露する。茶目っ気があるよね。
飲んだグラスでタバコの火を消すな
エマニュエル・べアールは
当時一番美しい女優さんだったんじゃなかろうか。
外向きのおっぱいを惜しげも無くさらして脱ぎっぷりが良い。
絵を描くのを見るのは好きだけど映画は淡々と長い。
そして出来上がった芸術家渾身の「美しき諍い女」は
見せてくれないまま壁に閉じ込める。
正直言ってつまらない映画だった。
たぶん
わかんないやつにはわかんなくていいって感じ。
全3件を表示