「大人も楽しめるファンタジー」ロバと王女 かぜさんの映画レビュー(感想・評価)
大人も楽しめるファンタジー
道徳観がないとか、ドヌーヴがきれいなだけといかにも内容がないと言うレビューが続いてますがそんなことありません。童話は原典を辿ると白雪姫はもとより残酷でインモラルな要素は多分にあり、そうした内容をストレートに話せない子どもたちに魔法や魔女や妖精を登場させたお話として伝えるものです。確かにこの映画は、ツッコミどころ満載のユニークな作品で、かつて1940年代に美女と野獣の王子を演じたジャン・マレーの王様役にしたり、フランスの名優たちを揃えて、大人にしか分からないような意味深なセリフのやりとりがあったり、ちょっとしたたかな妖精が未来の世界から持ちこんだアイテムが登場したりで、子供を連れて来た大人たちがクスッと笑えるような映画になってます。
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