劇場公開日 2005年8月13日

「 ジュリエットを演じ、聖母マリアを演じ、マザー・テレサを演じたオリビア・ハッセー。特殊メイクアップの素晴らしさからも目をそらせない。」マザー・テレサ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 ジュリエットを演じ、聖母マリアを演じ、マザー・テレサを演じたオリビア・ハッセー。特殊メイクアップの素晴らしさからも目をそらせない。

2020年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 誰もが名前くらいは知っているマザー・テレサ。数々の反対運動による困難も乗り越え、慈愛に満ちた救済活動を生涯貫き通した20世紀に誇る女性の一人だ。実際どのような活動をなさっていたのかよくわかり、エピソードの積み重ねによる年表のような映画でしたが、心うたれること間違いなし。

 しかし、脚本の甘さも目立つし、死んだはずの子供が手を動かすなどの演技指導もおざなりになってる感がある。最も泣けるシーンがエクセム神父であるところも残念だった。

 施設建設現場にて、「暴力に対して暴力で抵抗してどうするんですか!」と叫ぶマザー・テレサが最も魅力的でしたけど、その施設現場を反対派が取り壊そうとするのは日真建設とロゴの入ったブルトーザー。ちょっと目立ちすぎ・・・

 晩年の老け顔の皺一筋一筋に彼女の慈愛の精神がこもっていて、オリビアの体当たり演技が冴えていました。マザー・テレサがアルバニア生まれということもあり、巻き舌R音の特徴も訓練したのでしょう。その他国際的な俳優ばかりで固められています。全編聞き取りやすい英語でしたので、英語の勉強をしたい人にも打ってつけです。

【2005年9月映画館にて】

kossy