マラソン(2005)のレビュー・感想・評価
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自閉症の青年の話。TSUTAYAで以前おすすめされていたので視聴。...
自閉症の青年の話。TSUTAYAで以前おすすめされていたので視聴。20年前の韓国映画なので障害者への周りの反応もストレートに表現されていたと思う。いい映画でした。 チョ・スンウ若い!
障害をもつ親の気持ち
母親が自分の死ぬ1日前に息子が死んでくれることを望みだと言う。それをエゴだとマラソンコーチに罵られるが、母親としてはそう思ってしまうだろう。自閉症は程度や症状が様々。親にしてみれば軽くても重くても障害には変わらない。誰のせいでもないけど、多くの親は一生十字架を背負う気持ちになると思う。 マラソンを通じて登場人物それぞれの成長・変化が描かれていて良かった。もう少し父と母、兄と弟の関係についても掘り下げてもらえるとなお良かったと思う。
斜に構えて観ても感動させられた
自閉症の息子が母親に支えられながらフルマラソンを完走しようとする物語。
メインは母と長男だが、健常者の弟と父親もいて彼らのこともちゃんと扱っていて、家族の物語としてちゃんとしているなと感じた。家族から逃げてしまった父親なんてありきたりかもしれないけど母親の努力を際立たせるには十分な設定。
自閉症といってもいろんなタイプがある。興味や偏食の対象も様々だ。コーチが暗算させようと問題を出しても無反応なシーンなんてうまく描けている。正直結構前の映画だし、自閉症を題材にした映画もいろいろ観てきたしと斜に構えていたところがあった。はいはいこれ布石だよね、こうなっていくんでしょとか。でも、最後のチョウォンの笑顔に見事泣かされてしまった。こうなるってわかってても演技で泣かされるってあるんだな。母親が喜ぶから走っていたチョウォンが自分から楽しんで走ったってことをあんな感じで表現するんだとただただ感心してしまった。素晴らしい。
事前情報なしで観たから実在する人物をモデルにしているとわかってさらに驚いた。実話ベースの話としても価値の高い映画だ。
「オナラは外で」・・・外へ出るまでに我慢できなくなって、思わず力が入ったりして実が出たらどうするんだ・・・
「息子より一日だけ長生きしたい」と願う母親。コーチからは「エゴ」だと非難されるが、これは言い得てると思う。実話ということがわかった時点で重みが出てきてはいるけど、障害者の内面を見つめるといった領域にまでは到達していないのではないかと感じてしまいました。ただ、自閉症とはどういった病気なのか、過去において動物園で捨てられそうになったというトラウマに気づいたり、言葉に出せないだけで自分の意思がしっかりと存在している点を明らかにしている内容は納得。 途中、コーチに感情移入してしまって、「物のやりとりという概念がない」自閉症のチョウォンから水をもらったシーンでは思わず涙が出てしまいました。それなのに母親のわがままのためにコーチを解任され、練習もままならぬ事態へ。ラストのマラソン大会を必死に止めようとする母親と、途中棄権した際の参加賞のメダルが不釣合いに見えてしまい、家族愛を感ずるよりもコーチが障害者を見る目が変わり人間として成長する過程の方に重きを置く物語にすべきだったのでは・・・と、後半には涙腺もクールダウンしてしまいました。 シマウマとチョコパイとジャージャー麺。忘れてならないのが「スモモ」の存在だ。スーパー、室内プール、地下鉄と出会った人が沿道で応援してくれるシーンはなかなかよかった。もちろん、チョ・スンウの演技力も素晴らしい。 【2005年7月映画館にて】
途中までは腹が立って腹が立って
拾いものだった。 あんまり期待してなかったから余計に。 このカタルシスは韓国の方々には得意かもしれないけど、今の日本人には無理だなぁ。 パワーがすごい。 あまりにも地獄に堕ちるから、結末でスカッとするというか。 あと、自閉症のマラソンランナーを演じる人とコーチ役が素晴らしい。 実は、ダスティン・ホフマンを超えてるところがあって、大納得な演技です。 一般に通じるのかなぁ。
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