ハッドのレビュー・感想・評価
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成長物語
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34歳独身のハッドは街に出ては酒浸り、女遊び、そしてケンカばかり・・・17歳の甥っ子ロンだけは両親がいないせいもあって彼を慕っている。
なぜだか狂牛病のような集団発生の牛の病気。口蹄疫じゃないかと保健所は言っていたが、そうなれば牛をすべて殺さねばならない・・・ハッドは病気が確定する前に州外に売ってしまなどと乱暴な提案。
ハッドは15年前、飲酒運転で兄貴を死なせてしまった過去がある。そのために父に嫌われていたかと思ったら、それ以前からだったと告白される。そこからがメードのアルマ(ニール)に襲いかかったり、ロンの車にからかってぶつけたり・・・荒れてしまったハッド。
大きな穴に牛を追いやって一斉射撃するシーンにはゾッとさせられる。ユダヤ人虐殺のメタファーかとも感じるけど、そうではないのか・・・生あるものはいつかは死ぬ。厭世主義と楽観主義が入り混じったハッドの投げやりな態度が不思議だし、ストーリーだって何だか変。結局はロンの成長物語みたいに終わってしまってる。
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