劇場公開日 1983年4月11日

「【タラちゃんも大好き!。本格カンフー映画の元祖的作品。それまで、俗世間との交わりを断って来た少林寺での、清朝の義士三徳の各房での訓練方法が、斬新だった作品。】」少林寺三十六房 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【タラちゃんも大好き!。本格カンフー映画の元祖的作品。それまで、俗世間との交わりを断って来た少林寺での、清朝の義士三徳の各房での訓練方法が、斬新だった作品。】

2021年1月22日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

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ー少林寺(シャオリンスー)は、発足当時から中国の歴代王朝及び俗世間とは隔絶した存在であった。その少林寺をメイン舞台とし、前半は、明に滅ぼされた清の義士達が明のティエン将軍を筆頭にした、タン・サンヤオ、チェン将軍達に、惨殺され、命からがら少林寺に逃げ込んだ三徳(サンダ)が驚異的な身体能力を発揮し、少林寺拳法を身に着け、仇を討つ物語。ー

■今作の見所
 ・香港カンフー映画の正統的流れを受け継ぎながら、三徳(サンダ)(リュー・チャーフィー)が、少林寺の35房から26房までの肉体基礎訓練を25カ月という最速記録でマスターし、更により実践的な訓練を各房で積み、5年で35房での訓練を終えるのであるが、その訓練課程が観ていて、非常に面白い。
 食事をするために水に浮かべた丸太の束の上を渡る35房から始まり、”それは痛いでしょう・・”という頭を鍛える房や、木魚に合わせ目の鍛錬をする房など、観ていて飽きない。

 ・そして、35房を制覇した三徳(サンダ)の前に立ち塞がる(と言っても、愛ある試験官)戒律院住持との闘い。三徳(サンダ)は、一度は敗れるが、二度目に竹林での修行時に思いついた”三節棍”にて、戒律院住持の双剣を封じ、36房設立を願い出て、世に下り見事に仇を討つ。36房とは、民衆に少林寺拳法を広める意味合いを持った房だった・・。

<戒律院住持役の方を始め、出演者がカンフーの達人ばかりで、カンフー技の見応えが抜群である作品。
 主役を務めたリュー・チャーフィーがタラちゃんの「キル・ビル」で活躍した事は、余りにも有名である。>

NOBU