「人生のループ、罪のループ」春夏秋冬そして春 redirさんの映画レビュー(感想・評価)
人生のループ、罪のループ
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説明的なものは極力省かれ、というより最初からないかのような静けさの中に克服できない煩悩が、幼い時から人の心に宿り大きくなったり小さくなったりするようだ。ループして二巡目の春に遊ぶ幼児僧つまりほんとに小さい小坊主以外は、思春期僧、青年期僧、服役後の大人、二代目僧は皆違う顔、違う役者さんで、この人生のループ、執着は殺意を生むという煩悩、苦悩は繰り返しループし起こるもので誰に対してもそうなのだということだろう。自らが自分の全てを閉じない限り。
フラジャイルで美しいショットの数々
キムギドクの天才鬼才ぶりが発揮され
諸般の事情でキムギドク作品は見たらダメなのか、と少し逡巡するがやはり天才鬼才であるからには見たいと思う。
本作品通して音楽や効果音が全て鮮やかに、少ない言葉を引き立て盛り上げ力強く意味を与える。
猫のしっぽに墨をつけるところがまいった、、そこにキムギドクを感じた、悪いキムギドク。
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