「霊だけではなかった」箪笥 たんす sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
霊だけではなかった
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ソウル郊外の自宅に戻ってきたスミとスヨンの姉妹。継母ウンジュが迎えるが、スミは彼女を嫌悪し、スヨンは怯えていた。スミは妹を守ろうとするが、悪夢に悩まされ、やがて屋敷では奇怪な出来事が起こる。
韓国の古典怪談をベースにした作品とのこと。ただ霊を扱ったホラーだけではなく、多重人格のサスペンスも取り入れられ、難解で意外な展開でした。「スミ自身が妹や継母にもなっていた」という衝撃の真相に収束する構成が秀逸。「どこまでが現実で、どこからが幻想なのか」と困惑しました。霊的恐怖と人間心理の狂気を巧みに重ね合わせた、難解ながらも印象に残る作品でした。
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