劇場公開日 2004年7月3日

「コロナの時期に力をもらった。」午後の五時 ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0コロナの時期に力をもらった。

2020年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

先生、エンジニア、医者  アフガンの大統領、になりたい人と学校の先生は女性生徒(男女別教育)に聞く。現実問題、こういうプロフェショナルな仕事に就くことは奨励されているが、あとの女性は主婦(家にいる)となる。

特に、当時の(フランス兵(NATO?)がいるから、アフガニスタンがアメリカ、イギリスなどにコンロロールされている時代の話だとおもう。???)の政治情勢を表している。その緊迫した情勢の中で、学校では若い女性の希望に満ちた討論を見せるが、上空はウエスタンの飛行機がとびまわっているし、爆破されて住めそうな家は一軒もなく、グレイの廃墟が続くだけ。このなかで若い詩人がノクラに希望を与える。学校の生徒会会長に立候補するのを手伝ったりする。そして、『At Five In The Afternoon 』という詩も与える。

父親は学校は必要ないと思っているし、主人公ノクラNoqreh に女性の顔を見ることは罪だといってるから、顔を隠してくれと何度もいう。それに、父親はモスリム 原理主義でオサマ ビン ラディン/モハメット オマーを支持しているようだ。

しかし、ノクラの意識はこの伝統の中の、現状維持に囚われていず、そこからでた意識改革に動き始めている。アフガニスタンの大統領になりたい。ハイヒールをはくし、顔をブルカから出す。伝統を守ることが良いか悪いかの問題ではなく、自分の意識が伝統の枠を出ている。パキスタンの首相、大統領ベーナズィール・ブットーBinazir Buttoはノクラの憧れの人。この大統領のスピーチを聞きたい。何を訴えてるのか知りたい。モスリム で首相になった人。ベーナズィール・ブットーの存在が彼女に勇気を与える。

次々とパキスタンからアフガニスタンに入ってくる難民の住居(建物はない)の世話をするが、自分の家族の居場所がなく追い出されてしまう。そして、パキスタンから新しくやってくる難民にBenazir Bhutto のことを聞いたり、今の大統領は男か女か聞いても誰も答えられるものはいない。それだけでなく、人々は字も読めないと答える。

困難苦境の中でも、ノクラは希望と夢を捨てないと思えた。最後のシーンで『At Five In The Afternoon 』を唱えるから。

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