「B級ホラーへと転身したカオスシリーズ第2弾」スターシップ・トゥルーパーズ2 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
B級ホラーへと転身したカオスシリーズ第2弾
地球連邦軍VSバグズ。銃弾と肉片が飛び散り会う戦いを描いた前作から数年…
再びスクリーンへ帰ってきたのは180度方向転換をしたB級SFホラーとしての第2弾だった。以前は「エイリアン」シリーズでも、リドリー・スコット監督のホラーテイスト強めの作風から、ジェームズ・キャメロン監督のSF戦争アクションへ変貌を遂げたという歴史があるが、逆パターンは中々寂しいものがある。仮にそうだとしても、クオリティを下げなければそれほどのダメージは少ないだろう。だが残念な事にクオリティダウンは否めず、完全なB級映画となってしまっていた。それもそのはずで、前作の製作費はおおよそ150億円。それに対して本作はと言うと7億円。アメリカ本国では劇場公開されずにテレビムービーだったらしいが、どの様な経緯で本作の製作に至ったのだろうか。それを"らしさ"と表現するのが当てはまるかは分からないが、グロ描写やサービスショットは健在。本作は人VS人のシーンが多いため、肉切り包丁で頭を斬り落としたり等のスプラッタ要素が格段にアップしている。
本作にもウォリアー・バグは登場するが、中心になって登場するのが寄生型の新種のバグである。例えを挙げるならば「遊星からの物体X」と同じ系統だと思って良い。冷静に観てみると、この手の作品でがっつりのSF的世界観の作品は少なく、日常生活にじわりじわり迫ってくる系統の作品が多いため、そう考えると本作は中々貴重な作品になるだろうが、いかんせん「スターシップ・トゥルーパーズ」というタイトルが付いてしまうとダメだ。そうでなければもっと冷静に観賞できるはずだと思う。
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