「よく分からない女」アップタウン・ガールズ 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
よく分からない女
主人公のモリーの人物設定がよく分からない。彼氏の歌を褒めたと思いきや、今度は同じ口で非難しだしたり、自分でジャケットを縫って渡したのに、それを着てPVに出ていた彼氏の姿を見て喜ぶどころかアイデア泥棒と罵ったりする。他にもあれほど大切にしていた父親のギターを「独立が必要だから」という理由で急に手放したり、橋の上から川に飛び込むといった不可解な行動に出る。一体彼女は何を考えて何をしたいのか、よく分からない女だった。
ストーリーはモリーと少女のレイという、孤独な幼少期を過ごしているのが共通点の2人の交流を描くのが中核になる。しかし他人に心を開かないレイが、大したエピソードも無しにモリーに心を開くようになる点も安易に感じられた。
たまに笑えるシーンもあってそこは良かった。
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