「映画館でぶっ通して観たい!」ロード・オブ・ザ・リング3部作 スペシャル・エクステンデッド・エディション kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画館でぶっ通して観たい!

2020年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 疲れるけどどっぷり世界に浸れる12時間。全体を通しても戦争スペクタクルで胸が熱くなりエルフたちに心癒される。途中、腹が減ってくるので“レンバス”があればな~と思う。『トールキン 旅の始まり』を観た後では作者の戦争に対する怒りも伝わってくるし、一つのことを成し遂げることの難しさや仲間の大切さが伝わってくる。

 また、通常版よりもゴラム=スメアゴルがクローズアップされていたような気もするし、元が普通のホビットだったと考えると人間的であり、ファンタジーとしての指輪も現実には金銭欲の象徴だったかもしれないし、人生を狂わせてしまい、二重人格の精神的疾患も二次的産物だったのだろう。

 最も感じたのは、オークは別としても人種差別がないこと。互いに平和の均衡を保つ術を持っていたに違いないし、寿命の点でも長寿の人種ほど穏やかで平和的だった気がする(サウロン、サルマンは別として)。アラゴルンが87歳、ビルボ・バギンズは111歳、ガンダルフは人間の300世代分生きているし、エルフにいたっては不死だ(戦争では殺される)。そして、人間の欲深さも描かれていた。

 6月にイアン・ホルムさんが亡くなったことで、最後のシーンにはまた涙・・・

kossy