「物語は今一つだが、その時しかない少女の鮮烈な美しさを切り撮ってはいた。」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1993) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
物語は今一つだが、その時しかない少女の鮮烈な美しさを切り撮ってはいた。
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岩井俊二 監督・脚本の1993年製作(45分)の日本映画。
配給:日本ヘラルド映画、劇場公開日:1995年8月12日
1979年生まれの少女、奥菜恵が実に美しく撮られていた。特に、プールで水飛沫を浴びる中での映像は、今見ても新鮮で、とても鮮烈な印象を受けた。
ただ、どう見ても中学生には見える彼女が、小学生役というのはいかにも無理筋には思えた。彼女が好きな同級生山崎裕太は、まあ小学生の子供らしくて悪くない。ただ、同級生二人のバランスは相当に不自然であった。
彼女主導で駆け落ちの真似事というのも、悪くないか。ただ、ストーリーのキモのはずの花火が、ノスタルジックな物語の中で、あまり生きているとも思えなかった。
監督岩井俊二、脚本岩井俊二、企画小牧次郎 、石原隆、プロデューサー原田泉、撮影金谷宏二、音楽REMEDIOS、助監督桧垣雄二 、行定勲。
出演
奥菜恵、山崎裕太、反田孝幸、ランディ・ヘブンス、小橋賢児、麻木久仁子、石井苗子。
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