「これはお薦めし辛いですね。」イン・マイ・スキン 人には言えない、私が本当にしたいこと 刺繍屋さんの映画レビュー(感想・評価)
これはお薦めし辛いですね。
お薦め出来ない作品は今までに何本も有りましたが、本作は“観ない方が良いかもしれない”と助言してしまいたくなるくらい強烈な作品でした。
取り敢えず、グロ描写に耐性の無い方は間違っても観ない方が良いと…。
スプラッター作品のように内臓が溢れ出してきたり、ゴア描写があるわけでもないのですが、あの自傷行為のシーンはそれ以上に生々しく精神的にくるものがありますね。
エステルの行為に及んでいる際の表情がまた何とも言い難いんですよね。
実際にこのような症例があるのか分からないのですが、単なる自傷行為ではないですよね。
自分の理解の範疇を越える展開とこの後どうなったのか分からない曖昧なラストではありましたが、不思議と何かしら心に響いてくる作品ではありました。
特典映像の監督のインタビューを観て、少しだけ理解出来たような出来ないような…。
ひとつだけ。
過食症や買い物依存と違って自傷行為には喜びと言うか楽しみが無いと監督は仰っていましたが、自傷行為には自分を罰するという目的(喜び)があったり、精神的な痛みを身体的な痛みに置き換える事によって心が少し楽になったりと、自傷行為にも何かしら喜び(もしくは楽)に繋がるものがあると個人的には思うんですよね。
この点だけはちょっと同意出来なかったです。
それと、この副題はいらないですね。
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