イン・マイ・スキン 人には言えない、私が本当にしたいことのレビュー・感想・評価

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3.0いったーーーい!

2025年9月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

これほどまでに、自傷行為を赤裸々に描いた作品は始めてみました。そこいらのホラーよりよっぽど怖く、目を覆いたくなります。その理由は、人間の心理を描き現実にありえる世界でもあるからこそ、また自分でも味わうことが出来る痛みだからこそ、怖いと感じてしまうのです。

彼女の場合、自傷行為は性的行動(フェティシズム)の一種だったのかもしれません。ナイフで脚や腕を傷つけ、体中血だらけの姿に酔いしれ、痛みという禁断の快感に酔いしれるのです。

しかし現実での彼女の苦悩・・・、底知れぬものがあります。他人には気持ちが分からないんです。案の定、彼氏に理解されず、責められ続ける毎日。自傷行為を隠すために、交通事故まで自作自演してしまう、彼女の気持ちが傷なんかよりも痛々しい。

我慢の反動・・・。すさまじいものがありました。
ラストはまさに狂気の沙汰・・・。

エステルを演じたマリナ・ドゥ・ヴァンは、今作監督でもあり、初作品になるそうです。自傷行為の病的な演技、それを映像にしてしまう監督、恐ろしい人が出てきたものです。

正直なとこ内容はお勧めは出来ませんので、自己責任でご覧ください。と言いたくなる作品。

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いちごだいふくもち

4.0これはお薦めし辛いですね。

2022年4月5日
iPhoneアプリから投稿

お薦め出来ない作品は今までに何本も有りましたが、本作は“観ない方が良いかもしれない”と助言してしまいたくなるくらい強烈な作品でした。

取り敢えず、グロ描写に耐性の無い方は間違っても観ない方が良いと…。

スプラッター作品のように内臓が溢れ出してきたり、ゴア描写があるわけでもないのですが、あの自傷行為のシーンはそれ以上に生々しく精神的にくるものがありますね。

エステルの行為に及んでいる際の表情がまた何とも言い難いんですよね。

実際にこのような症例があるのか分からないのですが、単なる自傷行為ではないですよね。

自分の理解の範疇を越える展開とこの後どうなったのか分からない曖昧なラストではありましたが、不思議と何かしら心に響いてくる作品ではありました。

特典映像の監督のインタビューを観て、少しだけ理解出来たような出来ないような…。

ひとつだけ。

過食症や買い物依存と違って自傷行為には喜びと言うか楽しみが無いと監督は仰っていましたが、自傷行為には自分を罰するという目的(喜び)があったり、精神的な痛みを身体的な痛みに置き換える事によって心が少し楽になったりと、自傷行為にも何かしら喜び(もしくは楽)に繋がるものがあると個人的には思うんですよね。
この点だけはちょっと同意出来なかったです。

それと、この副題はいらないですね。

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刺繍屋