「リアリティと世界と少年」イン・ディス・ワールド あきらさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティと世界と少年
ナレーションや地図の演出がドキュメンタリー的で、2人の旅が実際にあった話のように感じられる。
エナヤットの、少年のような純粋さと、たまに出る大人びた表情が、自然な彼の特性と、求められる特性が、入り混じっているように思える。
ラストの故郷への電話でのジャマールの表情が、もはや少年とは噛み合わない深さを感じられ、願いが叶わない残酷さを表しているようだった。
誰かが世界から取り除かれてもこの世界は、止まらない。ジャマール個人も止まることはできず、それは生きるための手段である。
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