ギャングスター・ナンバー1のレビュー・感想・評価
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ざらっとした色合いが良い
DVD鑑賞
ロンドンを舞台にしたギャングの成り上がり物語。
ふと久々に観たくなりました。
スコセッシを思わせる暴力に溢れ、テンポも悪くないです。
マルコム・マクダウェルとポール・ベタニーの対比がまず良かった。
70年台のようなざらっとした色合いが自分の好みで、それと音楽が最高に良いんです。
ホテルでの殺害の件は、始まりの歌からその終わりまで見事でした。被疑者側の視点で見せる演出がまた良い。
ラストは「青春の光」のように一人取り残されたような寂しさがあり、もう憧れも・嫉妬する事も叶わない現実が描かれています。
この「成り上がりから退廃、そして消滅へ」ではないストーリーも、ギャングものでは新鮮でした。
野心と狂気
一人のギャングの憧れ、野心、裏切り、栄光、絶望の物語
主演のポール・ベタニーの野心で燃える鋭い眼光がめっちゃかっこいいし、狂気を感じる演技も良い。
そしてマルコム・マグダウェルのかつて憧れた男に再開した際の演技は戸惑い、苛立ち、恐怖がめっちゃ伝わってきました。短い出演時間だがしっかり印象に残る演技は流石の一言。
デビット・シューリスは紳士な佇まいはいいんだが、もう少し野獣のような暴力的なギャングらしい一面を見たかったな。グラスで殴ったり、手下を蹴っ飛ばすシーンに迫力が無さすぎてちょっと残念。
また、現役時代と出所後であまり見た目に違いが無いのに、明らかに出所後は光がなく、くすんで見える不思議。本当にただの男って感じ。
ハリー・ポッターの狼男先生のイメージが強かったからこういう役柄は新鮮でした。
久しぶりに良いマフィア映画を見れて良かった。
狂気のポール・ベタニー
若き時代のフレディ・・・パチーノばりのしゃがれた声が凄みを利かせ不気味に響くデヴィッド・シューリスだ。若きギャングスターはポール・ベタニー。イタリア製の靴とスタイリッシュなスーツに身をくるんだ紳士風のギャングたち。フレディの片腕となるまで登りつめたギャングスターは、カレンとちう同じ女性に惹かれたことから、ある陰謀を思い立った。
“I'm SuperMan.I'm King Fuc〇in' Kong!!”。下着だけになって殺戮を、あらゆる悪の限りに狂うギャングスター。結局はカレンがらみでフレディに嫉妬したのではなくて、フレディという男そのものに嫉妬して、追いついて追い越す目標だった。そして再会を果たしてみると、大人しい初老の男に変貌を遂げ、遂には超えられる存在じゃなかったんだと気づいた・・・そんな風にとれた。途中の婚約したというシーンでは、ホモセクシャルなものも感じてしまった。
ポール・ベタニーの狂気に満ちた顔と異常な行動が鬼気たる迫力。マクダウェルのスリル満点の語りも最高だ。
ハイセンスでポールベタニーがかっこいい映画
雑誌からでたようなオシャレなギャング映画で女性も見やすいと思う。
まずポールがかっこいいし。
かっこいいだけかというと、そうでもなく
主人公の憧れから憎しみに変わる描写がとても最高、ストーリーとしても申し分ない。
前半すばらしいじゃないですか
王道ギャング映画という感じです。全体的な雰囲気もよい。とくにBGMのセレクトはナイス。
ただ、作品としては評価ちょい落ちます。細かいところを言うと何点かあるが、一番のマイナスは「なぜ、主人公だけ若いときとおっさんのときで役者を変えたのか」という点。他はみんなメイクでやって、主人公だけリアルに年喰って、違和感ありまくり。
前半すばらしいじゃないですか。いいですよ、若いときの飛びっぷり。それが後半で、主人公だけ一気にくたびれて、クライマックスに感じられたであろうカタルシスをこの映画は逃してしまった。
おしい。
かっこよす
これ、面白かったです。
ポールベタニーがかっこよすぎました!
狂気に満ちていく感じサイコー!
残酷さをかっこよさに変えるのは俳優の演技力と魅力ですね。
切なさもあった気がしますね。
ずいぶん前に見たから忘れちゃった部分もあるけれど、面白い映画でした!
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