「何を描きたかったのか? 暴力には暴力をw」イナフ プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
何を描きたかったのか? 暴力には暴力をw
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ジェニファー・ロペスは幸せな結婚生活を送っていた。
が、ある時ダンナの浮気に気付いたことでダンナの態度が急変する。
暴力は振るうようになるわ、堂々と浮気するようになるわ、もう最悪。
そして深夜に子供を連れて逃げ出すが、つかまってボコられる。
でも仲間が助けに来て、何とか脱出成功。
しかしこのダンナ、歪んだ愛ではあるが、ジェニファーとヨリを戻したがる。
しかも天才的な勘の持ち主なのか、どこへ逃げても嗅ぎ付けて来る。
実はジェニファーは認知こそされていないが、ある大富豪の娘だった。
その男の所を訪れて逃走資金をもらい、最後には拳法の先生を紹介される。
結局自力でダンナをボコる決心をしたのだった。
数週間か数ヶ月か知らないが、それで強くなってダンナをボコった。
これにより問題解決、何じゃそりゃ。
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うーん、何が言いたかったのかよくわからん映画だった。
ダンナの暴力に打ち勝つ唯一の方法が結局は暴力ということ?
どちらにせよそんな短時間で急に強くなるはずなんてないし、
多少強くなったとしても普通は不意打ちをするでしょう。
なのに、ダンナの家に忍び込んだはいいが、そっから普通に出て来るし。
で正面切って戦って、それによってあわや殺されかけてるし。
そういう正々堂々さって中途半端で無意味にアホっぽい。
暴力に暴力で立ち向かうなら、理不尽には理不尽で立ち向かうべきやろ。
って言うか、最初にダンナから逃げ出す時、何でワザワザ深夜なの?
ダンナは堂々と浮気してるんやから、その間にナンボでも脱出できるやん。
単に格闘するジェニファーを見せたいだけの、やや薄っぺらい映画だった。
まあ暇をつぶすには問題ないレベルではあったと思うけどね。