「ただの美談では終わっていない」オールド・ルーキー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
ただの美談では終わっていない
総合:75点
ストーリー:75
キャスト:70
演出:75
ビジュアル:70
音楽:70
普通の選手ならばもうそろそろ引退しようかという年齢になってからプロ選手生活を始めようなんてただごとではない。家族も反対するし、家庭に責任もあるので安定した職との間で悩むし、マイナー契約までいってチームに合流しても他の選手からは年寄り扱いされて嘲笑されたり、マスコミに取り上げられたからといって妬まれたり、わずか月給600ドルでバスに乗って遠征を続けて家族に数か月会えない生活をしてローンも滞ったり。現実を見据えて、そんなただのかっこよい夢を追うだけの美談では終わっていないところまでしっかりと描いているのが良かった。
遅れた来た歳をとった新人が野球をする似たような作品で「ナチュラル」というのがあるが、こちらは綺麗にかっこよく活躍するだけの作品に終わっている。それに対してこちらのほうは事実を基にした作品でもあり重みがあり、毎日練習をしていたり高校生のチームを率いていたりと野球に対する情熱も伝わってくる。
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