H.G.ウェルズのSF月世界探検のレビュー・感想・評価
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ハリハウゼンの特撮技術
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19世紀末、借金まみれのベッドフォードは恋人のケイトと一緒に郊外に移り住むが、近所の科学者カボールの研究に巻き込まれることになった。カボールの研究は重力を遮り、塗ると宙に浮くカボナイトという金属の発明。それを船に塗って月旅行に行こうというものだった。
宇宙船は地球から逃げるようにして発進。ちょっとしたことでケイトも乗り込むことになり、3人の月旅行となった。月に着陸するやいなや地下に文明らしきものがあり、彼らは月の住人セレナイトと遭遇。セレナイトはむしろ友好的で、ベッドフォードだけが好戦的なくらい。文明はかなり進んでいて、地球語を理解しようとするほどだ。
ハリハウゼンの特撮技術もさることながら、地球人について考えさせる内容。セレナイトの王(?)は地球に関心があり、カボールに色々と尋ねるなか、“戦争”について興味を持つ。外敵はほとんど存在せず、巨大なイモムシが居るくらいの月地底世界。好戦的な態度を取るベッドフォードについても罰を与えず、とにかく地球人に興味を持ち続けていたのだ。そしてカボール博士はセレナイトに興味を持ち、1人月に残る・・・
老人ベッドフォードの話が終わり、テレビでは月着陸の画面。カボールは?セレナイトはどうなったのだ?と思っていると、地球から持ち込まれたウィルスかなにかでセレナイトは絶滅した後だったというオチ。シュールさは弱いが、色々考えさせる映画だったことにびっくり。
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