マーサの幸せレシピのレビュー・感想・評価
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いい話
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態度の悪い客にケンカも売るプライド高き女性シェフのマーサ。
姉が死に、その娘を一時的に引き取ることになった。
父のイタリア人とはなかなか連絡がつかず、手元で育てるが、なつかない。
心労で食事も取らないような自体が続き、マーサの悩みの種となる。
職場ではもう一人のシェフ・マリオが雇われていた。
マリオは陽気なイタリア人で、マーサの目にはいい加減な人間に見えた。
オーナーに文句を言ってやめさせようとするが、当然断られた。
マーサはマリオが自分のポジションを狙っていると思っており、
打ち解けようともしなかったが、マリオはそんな人間ではなかった。
どこでもやって行ける自信はあるが、マーサに憧れて雇われたのだった。
また子供の扱いもうまく、ガキもなついた。そして飯も食わせるのにも成功。
ガキは家庭的なものを求めており、マリオはそれをちゃんとわかっていた。
やがてガキを介して付き合いが深まり、マリオとマーサは恋に落ちる。
家庭的な雰囲気が出来たことで、ガキもマーサを受け入れた。
そんな頃にガキの父から連絡があり、ガキは引き取られていった。
でもやっぱりマーサの方が良かったのだろう、再び返された。
そしてマーサとマリオは結婚し、ガキと3人で暮らす事になった。
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嫁曰く前にも1回見ていたとのことで、おれも最後の方になって思い出した。
しかし嫁はよう覚えとるなあ。いやおれが忘れすぎ?
基本的に相当古いものでない限り2回同じ映画を見ることはせんのやが、
今回のように忘れてて2回目を見てしまう場合の傾向ってのがある。
それhやたらとおもしろく感じ、音楽の良さとかにまで目が行く事。
やはり映画というものは何度も見る事で味が出るものなのだろうか。
家庭的な温かみが、典型的な仕事人間の心が解かして行くドイツ映画。
自己表現が下手なマーサや理沙の心をマリオが潤して行く。
おれは子供嫌いやから、あんまり子供への愛情ってのはわからんが。
それでも心温まるようないい作品だと思う。
それにしてもガキの親父はええ加減やなあ。
連絡返すんが遅いし、結局マーサにガキを引きとらせるし。
日本人にありがちな、親権ばかり主張する馬鹿親もどうかと思うが。
欧米でイタリア人がいい加減って印象を持たれているのがよくわかるし、
中にはマリオのような筋の通った男もいるよ、ってことなのだろう。
決してイタリア人を悪く描いていたわけではなかった。
雪空と陽光
ラスト10分の急展開とそれまでの対比が絶妙。雪のドイツの重苦しさ。心を開かない姪っ子が少しずつ打ち解けていくが、ゆっくりと。それが太陽の国イタリアで一挙に。
実は主人公も、厨房の保管庫で癒さないと耐えられない緊張感と戦っていて、そんなギリギリから解放されたのも心地よいエ
ンディングであった。
華やかさがなくても素敵な映画
キャサリン・ゼタ=ジョーンズの「幸せのレシピ」の元になった映画ということで初めてみたけれど、とても素敵な映画でした。
音楽良し、演者良しで観て良かった作品♪
人付き合いが苦手な腕利き女性シェフが、姉の死で引き取ることになった姪との日々で変わっていくというストーリー。
主演の女優のクールな表情とプライドの高さを表す演技がとてもマッチしていて、すぐに入り込めた。
そして、子役のコの表情豊かな表現力と愛くるしさは秀逸だったなぁ。
イタリア人シェフの正反対のすてきなキャラとの掛け合いも相俟ってとてもホッコリした、タイトル通りの幸せを感じました。
人生はまるで創作料理
人の生き方にもレシピのようなマニュアルがあったら、人間関係に労することなく楽に生きられるだろうに・・・
でもマーサの場合、不器用ながら努力したから、マリオのアシストもあって苦労した分リサとの絆が深まったのである。再会シーンは思わず泣けた。人の性格は千差万別。レストランのメニューでは到底足りない。生きるとは常に創作なのである。
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