劇場公開日 2001年10月20日

「気がついたら犯罪者に肩入れするような映画構造が凄い」ファニーゲーム cani tsuyoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5気がついたら犯罪者に肩入れするような映画構造が凄い

2014年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

ある幸せな家庭がバカンスをしている別荘に突如2人組の来訪者が訪れ、幸せな家庭を崩壊させる後味の悪い物語。
なんだけれども、直接残虐描写を見せることも無く、映画を鑑賞している我々に語りかけたりするなど構造的にはメタ残虐映画の様相があり、面白い。
2人組は会話劇としても観客をイライラさせて、登場時点から共感できない嫌な奴らなのだが、被害者家族の間抜けっぷり(『そこで助け呼べただろ』、『逃げるならもっと計画性を持て』、『旦那は状況を打破する気が全くないだろ』)に2人組へのイライラが幸せな家族に向かって行く。
観客の我々に語りかけているところからわかる通り、
観客を試している実験映画なのではなかろうか?

言われてるほど胸くそ悪くなく、知的な映画かと

cani tsuyo