「色んな意図は理解できるものの・・・」ファニーゲーム 和哉さんの映画レビュー(感想・評価)
色んな意図は理解できるものの・・・
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この監督は相当に一般的な思考回路と異なる部分を持っているが、
この作品ではその性質がいかんなく発揮されている。
理不尽な現実に蹂躙され何の救いもなく殺されていく、ただそれだけの内容が淡々と描かれている。現代映画のご都合主義的な部分へのアンチテーゼ(現実は甘くない)としての意味合いもあるのかもしれないが、如何せんテンポが悪すぎて(それがリアリティを増すこの映画の良い要素でもあるのだろうが)正直なところ見ていてだれてしまった。
観客(視聴者)に語りかける場面や被害者達の反撃をリモコンで巻き戻すなどのギミックはちょっと面白いが、この監督の性質をある程度理解していてこの作品の説明などを見て「とことんまでに観客(視聴者)の心を拷問して不快にさせる映画」として作ったのだと分かる人以外には全くおすすめできない。
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