「4.8」ファニーゲーム じゃがりこさんの映画レビュー(感想・評価)
4.8
とんでもない傑作
ハネケの早すぎる代表作だ
虚構と現実の間の壁を''第四の壁''という
映画の世界と我々現実の世界を隔てているのもそれだ
通常は第四の壁を通してそれぞれが独立しているが、この作品は壁を崩壊させる
観客への問いかけや逆再生
見る者にこういうのが見たいんだろう?と言わんばかりの巧みさ
特に着目してほしいのはbgmがほとんどない
エンドロールさえ曲がないのだ
敢えてBoneheadの『Naked City』のみを効果的に使用している点に好感がもてる
最近の映画は大きな音で恐怖を与える方法が主流だが、ほとんど曲を使用しないこの方法は、"人間の怖さ"がより引き立つと感じる
序盤のあからさまな伏線を早く回収してくれと祈る観客をあっさりと裏切り、最後は心のどこかで期待している最悪の伏線を回収する
お見事
まったく、オススメはしない
しかし、オススメしたい
最高の胸糞体験を是非
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