「デンゼル・ワシントンの悪役はハマります。」トレーニング デイ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
デンゼル・ワシントンの悪役はハマります。
新人刑事がベテラン刑事とパトロールに出ますが、そのベテラン刑事は飛びっきり優秀で、それ以上に悪辣で、言葉巧みに自分の悪辣なグループに新人が加わるように仕向けるが・・・と言うストーリー。
デンゼル・ワシントンの魅力満載の作品です。「正義の味方」が多かった彼が、悪役を見事に演じきった作品です。
狡猾で、残虐で、軽薄で。普段の彼の役どころを考えると、ここまで悪役がハマるとは思っていませんでした。特に、最後。自分のシマだと思っていたスラムでのシーンは、彼の演技だけでなく場面の設定も含めて秀逸でした。
それでも、若干評価は厳しめにしました。理由は、デンゼルワシントンの真綿を締め付けるような狡猾さを、私は気持ち悪く感じてしまったこと。また、イーサンホーク以外の「登場する警官はすべて悪」という映画の中で、デンゼル・ワシントン以外の警官がそのまま放置されていることも、モヤモヤ感を強く持ってしまいました。
それでも、設定やストーリーもしっかりとしていて、キャストも魅力的な映画です。サスペンス好きなら楽しめる映画だと思いました。
コメントする