「身につまされる」失われた週末 ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
身につまされる
19の頃の小さい栄光を33にもなって引きずっている、それが唯一の生きるよすがになっている主人公。(身に覚えがありすぎて見ていて穏やかでない。)目先の不安を減ずる快楽を手に入れるためなら息するように嘘が口をついて出る。(身に覚えがありすぎる。)現実と空想、過去と現在が混沌とする様子がシームレスに描かれていて、アルコール依存VRというか、幼稚なプライド捨てきれない人の転落と救済VRといった趣き。/現代の目で見ると男性にとってのセルフコンパッション(の難しさ)映画でもあるなと思った。
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