「困ったときのワイルダー」失われた週末 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
困ったときのワイルダー
アルコール依存症の男がどうしても酒の誘惑から抜けることができない、というだけの話をここまで興味深く引っ張ってゆけるのはさすがワイルダー先生の脚本と演出の技でしょう。後期の喜劇群が有名ですが初期はシリアスな作品の方が多いようです。
要するに何を撮らせても圧倒的な水準、観る者に迷ったらヒッチかワイルダー、格言です。
初回の試写会で評判悪く、酒類関係者から圧力を受けたりでさすがのワイルダー先生もノイローゼになったそうです。何とか公開したところ、大好評、大ヒットでめでたし、めでたし、のエピソードがあります。
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