劇場公開日 2001年2月3日

ザ・ウォッチャーのレビュー・感想・評価

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2.5キアヌが踊れば血の雨が降る

2017年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

昔見た時の記憶ではそれほど良い印象は残っていなかった作品でしたが、今見てもやっぱり微妙でした。
変なツボに嵌るシーンはところどころありましたが、一つのサイコ・サスペンス映画としては、あまり褒められた出来では無かった気がしましたね。
まあ良くも悪くもキアヌ・リーブス劇場だったでしょうか、キアヌが連続殺人鬼役じゃなかったらきっと日本では劇場公開されたかどうかも怪しかったでしょう、でもそのキアヌの殺人鬼演技もまた慣れてないからか微妙過ぎて、思わず笑っちゃうレベル・・・逆にそこがツボと言えばツボとも言えて、おかげで内容は微妙でも変なところで楽しめた作品にはなりましたが、でも結局キアヌ殺人鬼以外印象には残らないサスペンス映画って感じで、ホント良くも悪くもキアヌ劇場でした。

最初からキアヌが連続殺人鬼と分かった上でスタートするので、まあ推理要素はほぼ皆無、そうなると追う警察に、次々と女性ばかりを襲い殺人を繰り返す犯人キアヌの心理戦、そして追跡劇がメインとなる訳ですが、これがまた結構雑な作りで・・・。
ドキドキもしなければゾクゾクもしない、いや、犯人の原動力には違う意味でゾクゾクした部分はあったかな(苦笑)
と言うか、そっち方面かよ、キアヌ~。
そんなキアヌがなんか面白い、けど・・・そう言う楽しみ方しか出来ない映画になってしまったのは、製作陣の力量不足に他ならないでしょうね。

一方追う側のFBI捜査官役ジェームズ・スペイダーは精神的に参っている様子が妙にリアルだったりで、演技自体は上手いなと思いましたが、参っている様子を描く時間が長すぎた印象で、見ていてちょっとダレました、その辺りの配分も何か惜しい映画でしたね。
あと復帰してからは何かエラそうで鼻についた(苦笑)まあ指揮官は実際あんな感じなんでしょうけど。
しかしスペイダーに拘るキアヌの行動は、なんかネチネチ感に溢れていて、気持ち悪かったなぁ。
そこに拘るバックボーンをもう少し上手いこと描けていたら、もう少し見れた映画にはなったと思うのですが、これだとちょっとねぇ・・・。

最後も思わせぶりで何もないのかい!と、若干拍子抜け、そこはリアル路線に拘ったのか?
それにしても、キアヌのあのダンスは何だったのか、一発ギャグ?でもインパクトはありました、もっと踊って欲しかったなぁ。
最近のキアヌは吹っ切れたところもあるのでこんなことしても全然おかしくないですが、全盛期のキアヌだとこれは完全にスベった感じだったでしょうね、でも・・・とりあえず御馳走様、作品自体はアレだったのに、おかげでちょっと面白かったですよ。
しかしヒロイン的存在のマリサ・トメイは存在感薄かったなぁ、むしろ殺人鬼に襲われた地味女達の方が印象に残ったかも。

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