クリムゾン・リバーのレビュー・感想・評価
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2001年劇場公開時鑑賞。
ジャン・レノ、ヴァンサン・カッセルのコンビということで、原作もそこそこ評判になっていた気がするが未読のまま。猟奇殺人事件と墓荒らしがリンクする展開はうまかったが、やっぱり尻すぼみ感が強い。
ヴァンサン・カッセルにもこんなイケイケ若造時代があったんですよねえ。
見応えあるが
アルプス山中で、ゲルノン大学生の遺体が発見される。その状況は猟奇的なもので、パリからニーマンス警視が捜査に当たり、遺体発見者のファニーに話を聞く。さらに大学の産科医セルティスの遺体が発見される。一方ある田舎町で、子供の墓が荒らされる事件が発生。マックス警部補が捜査に当たる。ニーマンスとマックスが出会い、それぞれの事件は関連しているものだった。
2001年の作品。1991年の「羊たちの沈黙」以降、同様のミステリーが数多く制作され、この作品は猟奇度が弱く、埋もれてしまった感じがしました。それでも重層の展開は十分見応えあります。ただそのトリックの真相は、双子というありふれたものだったのが残念。
クリムゾンは、深紅色の意味。
死体のグロさと雪山の美しさが対照的
クリムゾンー・リバーは、血の流れで血筋という意味か。ナチスの優生学に基づいて、優秀な人間を作り、維持させようと研究を進めている大学にまつわる話。その地域すべてが大学の指示に従っているため、遺伝子が近い者同士での交配となり、劣性な遺伝子が生まれ、外部の血を入れるために赤ちゃんをすり替えるという犯罪を犯したきた研究機関を告発しようとして、犯人は殺人を犯していく。大学関係者の手を切断し、眼球をえぐった形で死体を放置し、それに気づいた刑事二人が真相と犯人を暴いていく。
二人の刑事が別々に捜査をする過程で、同時に同じ人物に行き当たって出会う。その辺は予測できた。何ともおどろおどろしい猟奇的な部分と雪山や氷河の美しさの対比が特徴的。
また、二人の刑事のコンビも絶妙。ジャンレノは渋く、バンサンカッセルは軽快で若々しい。乱闘シーンや犯人とのかけっこシーンなど素晴らしい力感だった。犯人役の女性も魅力的。犯人との闘い、雪崩等、最後まで色々な見せ所があって、あっという間の105分であった。
その不穏さに、ラスト迄観てしまう作品
ジャン・レノ( 警視 )とヴァンサン・カッセル( 警部補 )の競演に魅せられました。
恐々と指の間から観てしまうシーンも。が、決してホラーチックという訳ではありません。
フランス版東野圭吾作品という印象。主演二人の個性が光っていました。
テレビ東京を録画にて鑑賞
雰囲気だけで楽しむ3流ミステリー
雰囲気だけで楽しむ3流ミステリー。最初から なだれを起こせばいいだけで、途中の虐殺の意味がない。無意味な虐殺、変質殺人は3流ミステリーの常とう手段だが、もう少し ましには作れなかったものだろうか。
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