ワン・フルムーン

劇場公開日:

解説

厳しい自然に閉ざされたウェールズの小さな村に暮らす、信心深い母と子の愛情と葛藤を描くドラマ。ウェールズ語使用のイギリス映画である。監督はStormmydd Awstのエンダヴ・エムリン、製作はポーリーン・ウィリアムス、エグゼクティヴ・プロデューサーはジョン・ヘフィン、脚本はエンダヴ・エムリンとグウェンリン・パリー、撮影はアシュリー・ロウ、音楽はマーク・トーマスが担当。

1992年製作/イギリス
原題または英題:One Full Moo Un Nos Ola Leuad
配給:シネセゾン
劇場公開日:1992年11月21日

ストーリー

長い刑務所暮らしを終えて、故郷の町へ帰ってきた男(ダーヴァン・ロバーツ)。廃屋のほこりの中で、少年時代の回想が始まる。自分の父親が誰かを知らない少年(ティディール・ロバーツ)は、信心深い母(ベツァン・フイド)と2人で暮らしている。小さな村は厳しい自然に囲まれ、人々はどこか常軌を逸していて、様々な出来事が少年の繊細な神経をおびやかす。気が狂った鋳掛け屋、近所の伯父さんの自殺、精神病院で殴られ死んでしまう知的障害の男。過去の罪の意識に苛まれる母は、鋳掛け屋に暴行されたのをきっかけに次第に神経に異常をきたしていく。少年は母の姉と従兄弟と一緒に住むようになるが、ついに母は精神病院に入れられ、母に裏切り者と罵られた少年は苦しむ。ある日、湖のほとりで、少年は少女ジニ(デリス・エイニール)に誘惑され、いわれのない怒りを感じた少年は、彼女を殺してしまう。…… 湖のほとりでたたずんでいた男は、母を呼びながら、湖に身を沈めるのだった。

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