「ブロンクス・グラフィティ」ワンダラーズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ブロンクス・グラフィティ
フィリップ・カウフマン監督の1979年の青春群像劇。
同監督と言えば『ライトスタッフ』『存在の耐えられない軽さ』など大作のイメージが強く、キャリアを見渡しても青春モノは本作一本。その分、思い入れがある作品かもしれない。
1963年のブロンクスを舞台に、それぞれ不良グループに属する若者たちの抗争や恋愛。
話的には他愛無い。
先日見た『マイ・ボディガード』のようなメインとなるドラマにも乏しい。
が、見るべき点もある。
イタリア系、ユダヤ系、黒人、中国系…。
様々な人種入り乱れる若者たち。
多くの人種を受け入れたブロンクスという町だから描ける青春作。
特筆すべきは、音楽。
60年代のヒットナンバーが耳に心地よい。音楽に疎い自分でも知ってる曲がいっぱい。
中でも、フォー・シーズンズの曲に胸躍った。
こればっかりは『ジャージー・ボーイズ』を見ておいて良かった。
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