我等の生涯の最良の年のレビュー・感想・評価
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An Epic Drama on the Start of Post-War Suburbia
A reminder how thought-provoking classic films were on real-world societal phenomena. After WWII, three soldiers catch themselves on a flight back to the same hometown. They struggle to readjust to their daily lives and romances put on standby. There is tension in their communities regarding the justififcations and outcomes of the war. More dynamic than the usual news propaganda of the era.
職探しのシーンは自分のことのように感じた
アメリカの良心
「彼らは英国とソ連をぶちのめしたかっただけだ。 アメリカが邪魔しなきゃ、きっと勝ててただろう」
このセリフには驚きました。
あの戦争の真実を当時のアメリカ人は理解していたのです。
アメリカの参戦がなければ日独伊の枢軸国は間違いなく勝っていました。
アメリカ世論は戦争絶対反対。
ルーズベルトは戦争をしないことを公約に掲げ当選していました。
従って、アメリカが攻撃されない限り参戦は不可能だったのです。
ご存じの通り、山本五十六の真珠湾攻撃によってアメリカの参戦が可能になりました。
誰もが反対した真珠湾攻撃を強行した山本五十六。
国賊以外の何物でもない。
帝国陸海軍はアメリカとの戦争は避けるというのが基本方針でした。
当然です。
アメリカと戦って勝てるわけがない。
子供でも分かることが分からない男に連合艦隊司令長官を任せたのです。
帝国陸海軍の戦略は南進して石油を確保した後、インド洋を制圧。
これでイギリス、ソ連、中国の補給を絶つことが出来ます。
そして中東でドイツ軍と合流し、中東の石油を日独で山分けする。
この戦略が実現してれば、インパール作戦を待つことなくインドは独立していたでしょう。
大東亜戦争は無謀でも何でもなく、十分な勝算があった日本。
真珠湾攻撃さえなければ、歴史は変わっていました。
日本からしたら敵だった彼らにも、彼らの闘いがあった
良い映画に巡り会えました
愛は障害を乗り越える?
ウィリアム・ワイラー監督の大傑作であると聞いていたので観てみた。今期大戦の3人の帰還兵が懐かしい故郷に戻って三者三様の道を歩む、というのが枠組みのようだ。空軍大尉でパリッとした軍服に身をつつむフレッド、中年の妻帯者で元銀行員のアル、両腕を失った傷痍軍人のホーマー。各人不安げに家族と再会するが、アル以外は無事帰還の喜びに本心から浸れないようだ。無節操で教養のないフレッドの妻は間男と出奔、両腕にフックを取りつけたホーマーはその家族と恋人に悲しみを与え、自らは引きこもりになる。アルは前の銀行に復職。フレッドは就活に追われる。やがてフレッドにアルの娘ペギーが恋心を寄せる。かような舞台設定で何を言わんとしているか、思うに、やはり真っ当な恋愛には多くの場合、障害物がはばかることだ。これは普遍的な現実だと思う。それを乗り越えて結ばれるまでの過程が俎上に乗ったときが物語として面白くなる。だから時代をさかのぼっても下っても重いテーマとして繰り返し扱われるのだ。その障害物として、たとえば身分の違い、貧富の差、病気など、挙げればきりがない。いつだったか「余命何ヶ月の花嫁」などという映画があった。アンドレ・モーロワは「美しいものはすべて自然でない」といった。だからこそ人々はこぞって鑑賞し涙するのである。この映画も定石通り、ホーマーは無事、結婚でき、
フレッドとペギーは永遠の愛の契りを交わすのである。
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