惑星ソラリスのレビュー・感想・評価
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低予算エスエフ傑作
レムの原作が丁寧に再現されている。中だるみ感があるとよく言われているが、レムが好きなせいなのか、そんなに気にならなかった。
確かに科学者同士の専門的な会話が多いし、他のエスエフみたいに視覚的な派手な演出もない。
しかし、長まわしのシーンはロシアのどんよりとした天気もあいまって鬱々としていながらも美しく、ソラリスの世界観と主人公が精神的に囚われていく描写がうまくマッチしている。
現実に生きるよりも、ソラリスが創るファンタジーに逃避すること…自分の作り出す思考の中へと囚われていくことを敢えて選択したクリス。
ノージックの経験機械に通じる。本当のようなフィクションであれば、それはリアルに勝るのか。
銀幕で観るという快感
惑星ソラリスを銀幕で観るという快感にひたってきた。
テレビ全盛期の80年代、当時まだ高校生だったときに映画にはまり、一日2本立ては当たり前。
映画祭で古い映画や名作を3本4本は観たり、映画館のバイトもしたから最新作はタダで、ものすごい数観てた時期がある。
その中にこの映画があり、人生で5本の指に入る傑作のひとつで、ずっとレンタルを探してまた観たいと思いつづけてたら、シネマテークさんがやってくれました!
眠たくなる映画として有名だけど、館内が暗くなり予告編でウトウトしてしまい、まずいとなって、いよいよ本編がはじまると文字が流れてるだけだからまた寝てしまい、この先が不安に。
それでもはじまれば、心配したほど寝ることなく、3時間近くどっぷりはまっていった。
観たことない人にいっておくと、それほど退屈じゃないし、寝てしまってもそれはそれでこの映画のよいところだから、臆せずに観てほしい。
ソラリスの海は、意思を持ってる。
幻覚なんかじゃない。
心を読み取り、夢でみたものを物質化してしまう。
不安定なニュートリノがソラリスの磁場で安定して、このようなことが起きる。
ソラリスの海にアクセスしつつ、そこで人間は苦悩するのだ。
哲学的、観念的に対処しようとも、それが何なのかわからなくとも受け入れるしかない。
そんな中で、地球愛の意識がめばえはじめる。
本当にタルコフスキーはすごい。
だけど、やっぱり最後のシーンはわからない。
そこがまたいいところ。
この映画の答えは、観た人の数だけあるのだから。
また、うちのブルーレイで観るとして。
次は、標的の島。
ミツバチのささやきも上映予定!
※以下、評価5にした映画史上最高傑作10選+αの発表です
2001年宇宙の旅
惑星ソラリス
ブレードランナー
未来世紀ブラジル
ミツバチのささやき
ブリキの太鼓
時計じかけのオレンジ
裸のランチ
ウンタマギルー
ナウシカ
もののけ姫
ストレンジャー・ザン・パラダイス
バグダッド・カフェ
ドゥ・ザ・ライト・シング
眠いw
ひたる映画
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