ワイアット・アープのレビュー・感想・評価
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う~ん、どっちつかず。
なんか勿体無いね。
ただのヒーロー物にしたくないのは解るけど、人間性も描ききれてなくて、家族愛でもないし、心の葛藤って感じでもないし、何だか、ちゅーと半端な内容に感じた。
ヒーロー物にするのか家族愛物なのか、伝記なのか、たんたんとしてて、本人の感情も読み取り難いしねー。
もっと面白く出来たんじゃないんかな~。
よかった
ガンアクションはリアルでソリッドでとてもよかったのだけど、OK牧場で決闘をしていなかった。また、ドクとの友情も描写が薄い。
奥さんを亡くした時に自暴自棄になって自宅に放火するのがせつない。
先日『OK牧場の決斗』を見たばかりだったので、照らし合わせ見れた。
落ち着かない家族
Wyatt Earpの少年時代から、OK牧場その後の復讐劇までを淡々と追った作品。伝説のヒーローとは程遠く、また決して賢明とも言えない、wild westに命を賭けた生身の男として描いています。
伝記物のようでいて、結構脚色されているようですが、その脚色も中途半端で、映画としてはどこにも盛り上がりがありません。
劇中"marshal AND outlaw"と呼ばれたように、自らを法と押しつける一方、自身と身内は法の裁きを免れようとする不公平な辺り、最愛の妻を失ってからJosieに出会うまでは女性に優柔不断なところ(結局美人に目がない)、手っ取り早く金儲けしたいというギャンブラーの側面などなど、申し訳ないくらい共感できませんでした。尊敬する点を挙げるとすれば、「無法者」に対し、常に勇敢に立ち向かう姿、これのみです。
時間の流れが分かりにくくて、Wyattの老け具合から想像するしかなかったです(^^;)。あんまり老化が速くて、いつの間にか次兄Virgilより貫禄のあるオッさんに。(同母の)長男James役は最初からとても老けていましたね…。
何の紹介もなくヒゲ面おじさん達がどんどん途中参加してきます(そしていつの間にか消えていく…)。調べると確かにそういう人々がいたみたいですが、みんな同じような外見で見分けがつきにくいです。
唯一Docが際立って良い味出していました。結核でゲホゲホしながら、友に尽くす義理堅い元歯医者のギャンブラー!享年36って…これまた老け過ぎ!!
これだけ時間をかけた大作なのに、何だか勿体ないなぁという作品でした。
"Nothing counts so much as blood."
"That's what life is all about; loss.
But we don't use it as an excuse to destroy ourselves; we go on, all of us. "
"For some people, this world ain't ever gonna be right."
淡々としすぎ
3時間の作品なのに、史実に忠実に描こうとして、起承転結を意識しないかのような流れになってしまっている
同時期に作られた「トゥームストーン」のほうがダイナミックな演出ではるかに面白いですね!主演はヴァル・キルマーではなくカート・ラッセルだが(笑)
追記:一言「ケビン・コスナーを応援する」と書いたら、なぜかケビン・コスナーの西部劇好き、しかも三度の飯より好きになってた(笑)
西部劇が好きなだけなんだけど、日本語の読解力が無いから、純日本人では無いな!
でも、1人で西部劇のために頑張るケビン・コスナーと、このサイトで1人頑張って毎日のように投稿してる、50過ぎのギャグが糞寒い粘着キモニートおやじを応援しますよ(笑)
伝説の英雄の多角的な捉え方
総合75点 ( ストーリー:80点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )
腕利きの保安官が無法者をやっつけるという勧善懲悪な世界が描かれることが多い西部劇において、ワイアット・アープとOK牧場の決闘いえばその象徴的存在である。だが悪を倒す派手な決闘ばかりが取り上げられるのには飽きもあるし、美味しいところだけを取り上げて単純化されすぎたという印象は拭えない。
この作品は彼の人生を闇の部分も含めて幼少期から老齢期まで描いていて、英雄視されている男の違う面がいくつも見られる。彼は自暴自棄になって酒に溺れて強盗をやったり、長く自分に尽くしてくれた女を捨てて違う女を選んだり、強引なやり方で町から嫌われたりで、一般に思われている英雄像とは大きく異なる。その点では西部劇の銃撃戦というよりも、西部開拓期を生きたアープ個人の現実により迫った物語である。単純な銃撃戦や一方的な正義の味方がかっこよく活躍するだけの単純な話は巷に溢れているので、このような多角的な捉え方は新鮮で私には好ましかった。
伝説の西部の英雄の負の面を積極的にたくさん見せてしまったせいか、あるいはわかりやすい派手な戦いにいくまでとその後が長かったせいか、残念ながら世間の評価は低くてラジー賞を受賞してしまい、興行収入も惨敗。ケビン・コスナーの評価をさらに下げてしまった。またアープの負の面を描くといっても主人公中心の目線で描かれていて、なんとなく格好つけているというか憐れむべき悲劇の人っぽい立場になっているように感じる部分があって、素直に演出を受け入れられないところがあった。このあたりは悪い意味でケビン・コスナーらしい。
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