「「マクベス」「リア王」「オセロ」と並ぶシェイクスピア四大悲劇の映画版。」ロミオとジュリエット(1968) 孔明さんの映画レビュー(感想・評価)
「マクベス」「リア王」「オセロ」と並ぶシェイクスピア四大悲劇の映画版。
「マクベス」「リア王」「オセロ」と並ぶシェイクスピア四大悲劇の映画版。
四大悲劇の中で最も知名度が高いと思われる作品の映画は基本的にこの作品のことをいう。
公開は1968年とかなり古い。
イタリアの花の都・ヴェローナを舞台に対立するキャピレット家の息女・ジュリエットと、モンタギュー家の嫡男・ロミオの悲恋を描く。
このニ家は何世代も前から諍いが絶えず、共に名家ながら町の悩みの種となっていた。
ロミオはこの話の冒頭から恋に苦しんでおり(ジュリエットとは別の女性に対する想い)、両家の争いには蚊帳の外というか、賛同はしていない。
ジュリエットはまだ13歳で子供っぽさが抜けていないが、パリスという年上の男性に妻にと望まれており、父親はともかくとして母親は乗り気で結婚を勧めてくる。そのパリスをジュリエットに紹介するパーティの席に何故かロミオたちモンタギュー家の若者たちも仮面を被って紛れ込んでおり、ここでロミオがジュリエットの美しさに一目惚れして、これまで悶々としていた別の女性への恋は吹っ飛び(笑)、ジュリエットへの恋心で心が占められてしまう。
前半はロミオ、ジュリエット共に独白シーンが非常に多く、「独り言ばっかり言ってる・・・」というような印象を受けるかもしれませんが、要は恋に落ちると「他人の目など気になら無くなるんです!」ということを見せ付けているわけです。
テラスでのジュリエットは冒頭のパーティの場面から「髪を下ろして寝巻きに着替えた」ことで、一気に大人っぽさが増して、当初の子供っぽさが抜けない少女の面影が無くなるという大変身!
やたらバストがあることも強調されて、視聴者の多くは完全に不意を突かれた形になることでしょう。
