「「出会い」から始まる美しい化学反応」恋愛小説家 keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
「出会い」から始まる美しい化学反応
ジェームス・L・ブルックスは人間の描き方が上手い。
主役だけでなく脇役さえも苦難と葛藤に直面させ、その様子を主演と同じ位詳細に感情的に描く。
そしてもう一点、彼は人と人の出会いによって生じる化学反応を心得ている。
人生の転機を鮮やかにロマンチックに映し出す。
このように演出にも見所はあるが、この映画が評価される何よりの理由は主演2人の演技だろう。
終始、女性の魅力全開だったが恋愛物のステレオタイプにはまらないヘレン・ハント、観客さえもイライラさせる神経質で皮肉屋を演じたジャック・ニコルソン、この2人の存在無くしてこの映画は成り立た無いだろう。
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