「マーク・アンドラスはこじらせ名人」恋愛小説家 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
マーク・アンドラスはこじらせ名人
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紺屋の白袴、医者の不養生、論語よみの論語知らず・・。恋愛小説家なのに恋愛下手、というより人間性に問題があり過ぎ。
ファンの女の子に恋愛小説のコツを聞かれて「最低の男をイメージすることさ」と本作自身を皮肉ったようなセリフを言わせている、脚本のマーク・アンドラスは「ありきたりの恋愛ものは作らないよ」と言わんばかりの強気満々、「最高の人生のつくり方」でも似たような手口で煙に巻くこじらせ名人。
それでもさすがの毒舌三昧に席を立つ客が出るかもと気になったのか子犬を入れて緩和策だが見透かされてはとあえて虐待から入る知能犯、奇人変人を演じたら右に出る人がいないジャック・ニコルソンだから変人ぶりも度を越すぞと心配したのか「精神病の薬を処方されているが飲まない」との状況説明まで付け足した。こじれにこじれさせてハッピーエンドは予想が着くが、人格の変貌は彼女なのか、なついた子犬のお蔭なのかはたまた飲み始めた薬の効果なのか?
観客の方が恋愛上手を前提にへまばかり見せてひたすらヤキモキさせるつくり、こじらせ方があえて感情を逆なでする知能犯なので前半は辛かったが、観終わってみれば素敵な恋愛コメディでした。
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