「楽しかった」ウォリアーズ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
楽しかった
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若者が大暴れする暴動のような映画を時々見たくなる。そう思って久しぶりに見返したら、派手な乱闘は駅のトイレのオーバーオール軍との対決くらいだった。あとは、散発的に襲われて撃退したり命からがら逃げたりしていた。
キャラ立ちが明確でなく、主人公もスワンかなくらいで印象が薄い。登場人物が各々何をやりたいのかよく分からない。しかしそんなところも若気の至りを存分に表現しているようで悪くなかった。ウォリアーズを名乗るだけあって、みんなケンカに全く躊躇いがないのもよかった。普段からケンカに明け暮れているのだろうか。
電車で乗り合わせる、一般のカップルにジロジロ見られて現実に戻されるような場面があるのだが、むしろカップルの方こそあんな物騒な地下鉄に乗っていて大丈夫か心配になった。
アクションが地味な分、リアルで痛みが伝わってよかった。不良を牛耳っているようなグラサンの黒人、かれこそが街の支配者ではないだろうか。しかし、支配したところで一体どうするつもりなのかさっぱり分からなかった。ウォリアーズからは一人は電車にはねられて死んで、一人はリンチにあっていて、逮捕者も一人いた。それらについてはあまり気にしていないのか、フワフワしていた。
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