レッド・バイオリンのレビュー・感想・評価
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一本のバイオリン(正確には一挺の)
観終わった後、修道院での演奏とジプシーの演奏をまた観たくなった。全体的にみると、オムニバス風なので後半に緊張感が解けてしまうのが残念だった。中国の辺りでも同じ効果が見れるのではと期待していたが、現代までの期間が短すぎたようだ。バランスは占い師によって保たれているようなもので、オークションはしつこすぎるとも感じた。
何が大切?あなたのとって。
『レッド・バイオリン』(英: The Red Violin, 仏: Le Violon rouge, 独: Die Rote Violine, 伊: Il Violino Rosso, 中: 紅提琴)1998年カナダ映画
バイオリンコンチェルトはあまり聞かないので、ジョシュアベルの演奏は迫力があってよかった。最初のシーンでSamuele Amighettiという少年は(バイオリンのオーデションに行った少年)俳優でなくて、バイオリンニストだそうだ。この映画のあとジョシュアベルとコンサートをしたらしいが、このビデオを見つけることができなかった。
中国の文化大革命のさなか、バイオリンをある教師によって保存されるシーンにジーンときた。西洋の文化を敵とする思想で、各国からきた西洋文化が育っていった時代から、毛沢東共産党時代に移行する時のなか、失われるものが多すぎたが、命をかけて守る人もいる。
まだ旅は終わらない
正直、自分は音楽に全くと言っていいほど詳しくありません。
しかし、この作品で描かれているバイオリン職人の込めた文字通り「魂」が、数百年に渡って人々を魅了していく壮大な「旅」には大変感動しました。
ほんま「魔性の女」やでぇ…
もう満点に近いんですが、欲を言うと、映画の始まりをバイオリンが生まれる時点から描いているのであれば、映画のラストは例えばバイオリンが何かしらの形で破壊される、もしくは永遠にどこかへ保存される等、「旅」の終わりで締めくくって欲しかった。
例えば車に轢かれて無残に壊れたバイオリンを見ながらサミュエルが自分でもよくわかんないぐらい泣き崩れるとかね。
そうすれば、ある種の悲劇性も出て、映画としてもっと上手くまとまっていたんじゃないかなと思います。
まあ、あくまで個人的にそういう終わり方が好きってだけなので、例えは気にしないでください(笑)
おそらく「まだまだこれからもバイオリンの旅は続くよ」という意味でああいうラストにしたんでしょうね。別に嫌いではないです。
それにしてもウィーン編の子役可愛すぎ。それだけにあの結末は本当に後味悪いですね〜
も〜何なんだよ…
そういえば、この作品を観てふと思ったんですが、何百年も前からある歴史的遺産、例えば骨董品でも何でも、それがどこかで生まれ全く別の場所で現存しているって事は、そこに至るまでに少なくとも何かしらのドラマはあるはずですよね。
それなのに意外とこういう映画ってあんまり無い気がします。あっても数えるぐらいで。
何世代にも渡って繰り広げられるような話は大好きなので、もっとこういったプロットの作品を作って欲しいものです。
物語作りやすいと思うんだけどなー。
バイオリンの虜
単純に、楽しめました。
ひとつの楽器にこれほどの歴史がつまっていると思うとロマンを感じます。自分自身、音楽を奏でる側に少しでもいたことがあったので、とても感動しました。タロットカードをモチーフに4つの時代を行き来する構成も物語の壮大さを感じられて面白い。
でもなんといっても素晴らしいのは劇中の音楽です。もっと演奏して!と思ったのはこの映画が初めて。恥ずかしながらジョシュアベルの名は知りませんでしたが、バイオリンを主人公にするに値する素晴らしい演奏です。
妖しさをちらつかせたり、演奏者を食うような音で鳴いたり。バイオリンという楽器は間違いなく女を象った物なのだと、確信できる映画でした。
追記:2014年11月現在、DVD版が発売しているようです。レンタルで見れますよ!正直なぜ今までVHSしかなかったのか不思議。ぜひ一見あれ。
機会があったら見逃すな
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