劇場公開日 1975年5月3日

「音楽がジャンゴ・ラインハルト!それだけで価値がある。」ルシアンの青春 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5音楽がジャンゴ・ラインハルト!それだけで価値がある。

2021年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 レジスタンス選定を行ってる小学校教師に断られ、いきなりゲシュタポに売ったルシアン。自転車に乗ってる彼のBGMはサンタルチアだ・・・そしてヒロインはベートーベンの“月光”がテーマ曲であるかのよう。

 フランソワという少女と知り合ってからは彼女のために生きるルシアン。父親をユダヤ人、共産主義者と罵倒しながらも彼女を守りたい一心で親子をスペインに逃がそうと努力したりする。結局はレジスタンスの法廷で死刑となったが、何を考えていたんだろうなぁ~

 なんとなくわかるけど、ゲシュタポに入る序盤の心理描写がイマイチなため全く感情移入できないのが難点。女もちょっとは抵抗してほしいところだし、父親だって「悪い奴ではない」と信じすぎるってのが・・・また「フランス人なのにドイツ人の手下になりやがって」という言葉の反証材料がほしいところだ。

kossy